第9回アジア太平洋ろう者競技大会in香港 日本選手団の編成にかかる指針

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2019.3.10現在
全日本ろうあ連盟デフリンピック派遣委員会

○はじめに
第9回アジア太平洋ろう者競技大会in香港に、
 (1)高水準の競技に対応する準備ができている競技者のみを派遣し、
 (2)競技者が持てる能力を最大限に引き出す環境を整えるために、
各競技団体はこの指針をもとに第9回アジア太平洋競技大会でメダルを競えるための選手強化及びチーム編成準備を行う。

○選手団編成について
競技上の様々な対応を迅速に行う指示系統の観点から、選手団編成は、団長、総監督、総務とし、それぞれの任務は下記の通りとする。

団長 選手団を統括し、選手団を代表する。
  (全日本ろうあ連盟理事・スポーツ委員会委員長)
総監督 団長の指示を受けて競技チームを統括する。
  (全日本ろうあ連盟スポーツ委員会国際事業部長)
総務 団長の指示を受けて本部を統括する。
  (全日本ろうあ連盟スポーツ委員会事務局長)
手話通訳 本部での手話−日本語通訳を行う。
現地通訳 本部での香港語−日本語通訳を行う。
広報 選手団の結団式から解団式まで、写真ないしビデオ撮影を担当する。
事務員 総務の指示を受けて、必要な業務を担当する。英語力ないし国際手話力が求められる。
医師 アスレチックトレーナー・看護師と連携して、選手の体調管理を支援し、必要に応じて医療処置を施す。手話力は上級レベルであることが望ましい。
看護師 医師と連携して、看護活動を行う。手話力は上級レベルであることが望ましい。
アスレチック
トレーナー
医師と連携して、競技チームのコンディショニング活動を支援する。手話力は上級レベルであることが望ましい。
監督 各競技チームを統括する。各競技の規則に熟知し、各競技のTDとコミュニケーションをはかれていることが求められる。

○選手推薦基準について
 高水準の競技に対応する準備ができていて、メダルの可能性がある競技者のみを「第9回アジア太平洋競技大会」に日本代表として派遣するために、各競技団体は選手の推薦を行う。スタッフについては基準を特に設けないが、各々の役割において専門性を有していることが求められる。
 各競技団体は推薦する選手・スタッフがデフリンピックの精神を認識し、かつデフリンピック大会規則及び該当競技規則と世界アンチ・ドーピング規定について理解しており、日本選手団団員として責任ある行動をとることを保証しなければならない。

○会員資格について
 APDSC規約により、第9回アジア太平洋ろう者競技大会に参加する聴覚障害を持つ選手団員はAPDSC加盟団体の会員でなければならない。新しく参加する選手は2018・2019年度において全日本ろうあ連盟の会員でなければならない。前大会(台湾2015)出場選手は、2016・2017・2018・2019年度において全日本ろうあ連盟の会員でなければならない。