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全日本ろうあ連盟スポーツ委員会による和訳(2010/01/22 掲載)

ICSD eNews 和訳版 2009年11月号

  (ICSDウェブサイトの原文)

目次(一部)

副委員長からの報告 - 世界スポーツ

台北のICSDファミリー - 2009
新ICSD EC 2009-2013

中華台北での第21回台北夏季デフリンピックは、素晴らしいものでした。皆が1つになって2009年台北夏季デフリンピックに取り組んだと、胸を張って言うことができます。開会式から始まり、競技を終え、閉会式に到るまで、全てが言葉にならないほど美しく、ただただ目を見張るものでした。今世紀最高の大会だったと思います!私は、今回の2009台北デフリンピックは、2008北京オリンピックに匹敵するものだったと思います。

個人的には、前ICSD委員長であるドナルダ K・アモンズ博士、ティファニー・グランフォースICSD事務長、そして技術運用管理者(Technical Operations Manager)のウェイン・ラングベイン氏に、特に感謝を申し上げます。この3人は、台北でのデフリンピックの成功を確かなものにするための鍵となりました。もちろん、CEOのEmile Sheng氏および彼の率いる2009台北組織委員会、そして台北市にも敬意を表します。彼らは、大会を見事に運営し、我々にとって忘れがたいものとしました。

上記でお礼を申し上げましたが、再度、ドナルダ K・アモンズ前委員長には、心から感謝申し上げたいと思います。彼女は、偉大な改革者であるとともに、その人柄は常に素晴らしいものでした。並外れた統率力を持っているだけではなく、チームワークも大切にしています。私は彼女の元でスポーツディレクターとして4年間を過ごし、興味深く、貴重で素晴らしい経験をしました。

15人の夏季技術ディレクターと、4人のアシスタント、そして2人のコンサルタントの方々を紹介しないわけにはいきません。1人1人がとても素敵な心の持ち主で、常に全力で取り組んでくれました。チームワークも言うことなしの素晴らしさでした。この場を借りて、皆様にお礼を申し上げます。

技術ディレクター:
Barbara Sondergaard - 陸上競技
Martin Bogart - バトミントン
Yaakov Keren - バスケットボール
John Knetzger - バレーボール/ビーチバレー
Bobby Skedsmo - 自転車
Christof Niklaus - サッカー
Mario Torcolini - ハンドボール
Damien Antoine - 柔道
Marek Mir-Makiewicz - オリエンテーリング
Mac Adam - 射撃
Reed Gerswind - 水泳/水球
Zsolt Nyrio - 卓球
Jung-bae Park - テコンドー
Tobias Burz - テニス
Mehmet Bilgili - レスリング フリースタイル/グレコローマン

技術ディレクター・アシスタント:
Jurgen Endress - バスケットボール
Ido Rosnik - ビーチバレー
Tony Clews - サッカー
Cindy-Lu Bailey - 水泳

コンサルタント:
Kazimierz Chodak - ボウリング
Wen-Tsai Wang - 空手

クレイグ・クローリー(ICSD委員長)、ジョセフ・ウィルマーディンガー(副会長−世界スポーツ)、デービット・レーンズマン(副会長−世界ユーススポーツ)、バネッサ・ミグリオシ(一般会員)による新ICSD執行委員会が誕生しました。全てのろう者スポーツ連盟からの積極的な、そして力強いご支援をお願い致します。我々も、全力を尽くしますが、皆で1つになったときに初めて成し遂げることが出来ます。我々のろう者スポーツのための素晴らしい将来に向けて頑張りましょう!

台北夏季デフリンピックでは、多大な努力の結果、数え切れない世界新記録と大会新記録が樹立されました。見事なことです。前大会以来、ろう者スポーツのレベルは、すさまじく向上しました。この、ろう者アスリートの功績を誇りに思いましょう!我々ろう者スポーツ競技レベルは、ますます高くなります。記録の詳細は、以下の票をご覧ください。

大会新記録
男子 女子
陸上競技 10 20 30
射撃 9 8 17
水泳 23 25 48
42 53 95
ろう者世界新記録
陸上競技 4 6 10
射撃 2 7 9
水泳 15 21 36
21 34 55
 
 
場所
 
大会記録
 
世界記録
2001 ローマ 50 14
2005 メルボルン 41 21
2009 台北 95 55

ハンドボール水球は、2013年夏季デフリンピックのプログラムから削除されました。9月1日に開かれたICSD執行委員会会議中に、この決定が下されました。連続する過去3回の夏季デフリンピックで、この両スポーツにおけるチーム参加数は、減少し続けています。デフリンピック規則によると、ハンドボールおよび水球を連盟スポーツプログラムの1つのとして提供している連盟が、最低2つの地域連合から、夏季デフリンピックのためには最低12連盟、冬季でフリンピックのためには最低6連盟なくてはなりません。この条件は満たされていませんので、デフリンピックから、この2つの競技は削除されました。しかし、この両スポーツは、地域の選手権および世界選手権で開催することはできます。

デフリンピック/ICSDにおける私の今後のビジョンは:世界ろう者スポーツの発展です。世界選手権は、完全なる基準にまで向上しなくてはなりません。また、我々の世界選手権規則も改正されなくてはなりません。我々は、質が高く公正な世界選手権を必要としています。そのためにも、世界選手権規則は遵守されます。皆様も最高の世界選手権を望んでいると思います。質の高い世界選手権という使命の達成のため、皆様のご支援をお願い致します!

ハンドボール、オリエンテーリング、クロス・カントリー(陸上競技)など、多くの世界選手権はまだ締め切られていません。2010年の世界選手権に向けて、これらのスポーツの準備をしなければなりません。ろう者スポーツ連盟各国に、世界ろう者選手権の開催をお願いしたいと思います。興味のある方は大歓迎です。世界ろう者選手権の開催を希望するろう者スポーツ連盟は、ICSD事務所までご連絡ください。

技術ディレクターの皆様へ:締め切り前のろう者世界選手権について、ろう者スポーツ連盟と連絡を取ってください。ろう者世界選手権の詳細は:www.deaflympics.com/games/calendar.asp

ご支援に感謝いたします。

ジョセフ・ウィルマーディンガー(Josef WILLMERDINGER)
ICSD副委員長 - 世界スポーツ