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全日本ろうあ連盟スポーツ委員会による和訳(2010/01/22 掲載)

ICSD eNews 和訳版 2009年11月号

  (ICSDウェブサイトの原文)

目次(一部)

技術委員からのメッセージ:アルペンスキー

ハンス・リー氏、80歳に!
ハンスは、2007年のノルウェーマスターズ選手権で優勝した。

ノルウェー出身のハンス・リー氏の80歳の誕生日に心よりお祝い申し上げます。彼は、スキー界のレジェンドであり、世界一のろう者アスリートです!彼は、今まで11個のメダル(金8、銀1、銅2)を獲得しました。彼とお会いする機会があり、いくつか質問をしたところ、親切に答えてくださいました。心より感謝申し上げると同時に、今後の素晴らしい人生をお祈りいたします。

マイク・シューマウザー(MS): 10回もの冬季デフリンピックで競技に出場しましたね。今まで、10回もデフリンピックに参加したアルペンスキーヤーは存在しません。なぜ、そんなに数多く出場し続けるのですか?楽しいからですか?それとも、何かモティベーションを上げる秘訣があるのですか?

ハンス・リー(HL): アルペンは、私の人生そのものです。今でも、まだやっていますよ。ノルウェーマスターズ選手権に出場しています。

MS: 今までに、8つの金メダルを獲得していますね。人生の一番の成功は何ですか?

HL: 一番の成功は、1959年にスイスのモンタナでのダウンヒルで初の金メダルを獲得したことだと思います。

MS: 冬季デフリンピック開催地の中で、最も印象に残っている場所はどこですか?

HL: 1959年にアルペンが開催された、スイスのグランド・モンタナが私にとって最も印象に残っている場所です。

MS: なぜですか?

HL: チャレンジに満ちたコースで、素晴らしいスキー場ですし、そして、私がダウンヒル、ケール・オットー・ラーセン(Kjell Otto Larsen)がスラローム、そしてブリュンユルフ・ダンメン(Brynjulf Dammen)がジャイアント・スラロームを制し、ノルウェー陣が3つの金メダルを獲得した、ノルウェー優勢の戦いになりました。?

MS: それ以降、ノルウェーから冬季デフリンピックに出場するアルペンスキーヤーがいないのはなぜでしょう? 貴方は、ノルウェーのスポーツのアイドルともいうべき存在ですが、新たなスキーヤーが現れたら良いですね。

HL: これまで、新たなろう者スキーヤーは現れていないです。時代が変わっていており、大学へ進む若者が増えているので、スポーツに対する興味や費やす時間がほとんどありません。若者にもっと積極的にスポーツに携わるよう働きかけたこともありますが、簡単ではありません。我々は、1970年から1980年までの10年間、世界で最も強いスキーチームでした。それ以降、私たちを越えるスキーチームは、現れていません。残念と言うべきですかね?

マイク・シューマウザー(Mike Schmauser)
ICSDテクニカルディレクター - アルペンスキー