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全日本ろうあ連盟スポーツ委員会による和訳(2010/01/22 掲載)

ICSD eNews 和訳版 2009年11月号

  (ICSDウェブサイトの原文)

目次(一部)

委員長からのメッセージ - 2009年11月

初めに、私の前任者であるドナルダ K・アモンズ博士のICSD委員長としての6年間の貢献に、まず心よりお礼を申し上げたいと思います。ろう者スポーツで35年間の経験を積んだ彼女が、ろう者スポーツに生涯消え得ぬ伝説を残したことは疑う余地もありません。ICSDを代表して、博士の今後のご活躍をお祈りいたします。

台北でのICSD会議で委員長に選ばれてから、初の私の委員長報告を発表できることをとても名誉に感じております!

今回の台北夏季デフリンピックを、言葉で表現することができるでしょうか?!4000人以上の選手と役員が参加し、50以上の世界記録が塗り替えられ、まさに圧巻でした。ろう者アスリートの水準の高さには、非常に感心させられました!この素晴らしい台北夏季デフリンピックに関わったすべての方々に「大成功おめでとうございます」という言葉を送りたいと思います。そして、組織委員会へお礼を申し上げます!

最も影響力のある、ろう者スポーツのリーダー2人、チョウ・クォトゥン氏とローレンス'ラリー'・フレイシャー博士の突然の悲報は、本当に悲しいものでした。チョウ・クォトゥン氏の伝説は、チョウ氏が聖火走者の一人を務めた台北夏季デフリンピックの大成功と共に、象徴的に受け継がれていくでしょう。ラリーは、ろう教育とろう者スポーツにおける彼の先駆的功績により、母国アメリカで多大な敬意を払われていました。彼らの死は、深い悲しみと共に惜しまれることでしょう。

デンマークで開かれたIOC会議から、建設的なフィードバックを頂きました。これは、ICSDとそのスタッフは、承認されたIOC勧告とその影響を慎重に確認し、関連勧告をろう者スポーツの改革および我々会員に取り入れていかなければならないということです。詳細は、できるだけ早く、会員の皆様にお伝えしたいと思います。

新年のICSD執行委員会で、初の3年間戦略計画案を作成したいと考えています。また、WADA国際基準を含むWADAの一般原則に準拠したICSDアンチドーピング規約の作成に向けても、集中して取り組んでいきます。

従いまして、今後4年間で、ろう者スポーツのためのより良い、しっかりした将来を築き始めなくてはなりません。ろう者スポーツ連盟からのご支援をお願い致します。そして、今後4年間で、共に組織を作り上げ、指揮していきましょう。

まずは、ろう者スポーツ改革に皆で新たな試みをしていかなければなりません−これは、決して簡単なことではありません−我々が直面している課題は、困難な決断を要するものです。今、過去を振り返っている時間はありません;より高い目的意識を持ち、全ICSD実行委員が共に舵を取り、前を見据えて、実現していく必要があります。

有名な政治家&外交官の言葉を引用します:「私たちが取りえる最大のリスクは、以前と同じ政治家との以前と同じ政治によって、これまでとは全く違う結果を期待することである

これは、必要な変化は、ICSDから起こる必要はないということです−実際、ろう者スポーツ連盟が新ICSDのための新たなアイデア、リーダーシップ、人材、外交、政治を必要としているので、変化が必要なのです。

今後の12ヶ月間、この件に関して、新実行委員会、地域連合、委員会メンバー、技術ディレクター、そしてICSDスタッフと様々な意見を交わすことを心待ちにしています。

今後4年間の熱狂と積極的な取り組みへの思いを込めて。

敬具
クレッグ A・クローリー
委員長