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全日本ろうあ連盟スポーツ委員会による和訳(2009/06/12 掲載)

ICSD eNews 和訳版 2009年05月号

  (ICSDウェブサイトの原文)

目次(一部)

スポーツアコード(Sportaccord)2009 - コロラド、デンバー(USA)

3月23日から26日にコロラドのデンバーで開催された2009スポーツアコード会議にICSD代表としてドナルダ・アモンズ委員長が出席しました。

スポーツアコードは、毎年、国際スポーツ団体総団体(GAISF)、オリンピック夏季大会競技団体連合(ASOIF)、オリンピック冬季大会競技団体連合(AIOWF)に加盟している100もの国際競技連盟、IOC理事会、及びスポンサー、入札・開催都市、建築家、スポーツ専門弁護士、報道関係者、大会運営委員会、権利保持者、その他の専門家が一堂に会する機会であり、スポーツ界が直面している様々な問題・課題について話し合う場となっています。

GAISF、ASOIFとAIOWFの3団体が主管するスポーツアコードは、各団体の年次会総会や評議員会までもを網羅し、世界のスポーツ・コミュニティが一堂に会して、国際スポーツに特化した、権威ある連携体制を構築する重要な機会であり、出席者間の友好を深め、知識とアイデアを交換する場となっています。

興味深い話:
IAAF- 開催都市開拓の新たなアプローチを公表
by ニック・デービース(Nick Davies), IAAFコミュニケーション・ディレクター


これまでIAAFは、開催都市を探す際は、開催に関心のあるIAAF会員団体を募るという方法をとってきました。複数の会員が開催の意思を示した場合は、IAAF執行委員会へプレゼンテーションをしてもらい、その後、最終的にその中の1つが選ばれてきました。

IAAF会員団体は、我々と直接的な関係があり、スポーツ大会を運営するための専門的技術を有することから、常にイベント運営の中心でなければなりません。しかし、それと同時に、国際イベントを開催する際には、国内に他のパートナーも必要です。

いわゆるスポーツイベント開催ビジネスが成長するに連れ、都市、地方、そして国の行政までもが、ますます重要な役割を担うことになります。多くの場合、世界規模のスポーツイベントを開催するために必要な資源、情熱、そしてより広い意味での利益に対する理解は、このようなビジネス・パートナーたちが持っています。これらパートナーたちと連携することで、会員団体は一番、得意な面…すなわち、競技大会運営の技術面に集中することが出来ます。

しかし、これら、スポーツ・ツーリズムのパートナーたちは、質の高いスポーツイベントを喜んで運営する気持ちはあっても、どのIAAFイベントの開催が予定されていて、そのための条件と利益は何なのかと言うことが分かっていないので、働きかけが必要です。

このニーズに積極的に対応すべくIAAFは、パートナーとなり得る都市の行政やその他の関係団体のために、IAAFの目的や特徴を説明する重要なメッセージと、IAAFの主な大会の詳細を載せた、新たな刊行物を発行しました。

「希望のためのアスリート」

このたび開催されたスポーツアコードのハイライトの1つは、スポーツセッションと慈善活動セッションです。「希望のためのアスリート(Athletes for HOPE)」は、2007年にアンドリュー・アガシやランス・アームストロング、そしてミア・ハムのような、模範となる人柄の持ち主で、慈善活動や地域活動に熱心に取り組んだトップレベルのアスリート数名によって設立された慈善団体です。この団体の設立アスリートのうち、アンドレ・アガシとアンドレア・イエガーの2名が、スポーツアコードでのゲストスピーカーとして招待されました。

この団体の目的は、アスリートたちに慈善活動の重要性を説き、自分たちのやっていることの大切さに気付かせることにあります。それより大切なことは、プロのアスリート集団及びオリンピック・アスリート集団、そして国内のアスリートたちの活躍により、世の中を変える力を人々に与える運動を象徴します。

スポーツアコード2010は、4月26日から30日まで、ドバイで開催されます。中東地域で、国際的なスポーツ集会が開かれるのは、これが初となります。

Posted: 28 May 2009