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全日本ろうあ連盟スポーツ委員会による和訳(2009/06/12 掲載)

ICSD eNews 和訳版 2009年05月号

  (ICSDウェブサイトの原文)

目次(一部)

委員長からのメッセージ - 2009年5月

ろう者スポーツの未来

ろう者スポーツの未来

早いもので、2005-2009期の私の委員としてのメッセージは、これが最後となります。この素晴らしい団体を、委員長として代表する名誉をあたえていただいたことに改めて感謝します。ろう者スポーツ改革を通して成し遂げた様々な変革は大変喜ばしくおもい、興奮しております。この4年間で、ポジティブな変化、そして良い結果が出てきています。2005-2009ICSD執行委員会は、「オリンピズム」の理想と精神を誠実に支持し続けてきました。ICSDは、グッド・ガバナンス(優良な統治)の推進の大切さに気付いています。

ろう者スポーツは今、岐路に立ち、重要な決断を迫られています。ろう者スポーツは未来に向けて、どちらの方向に進んで行くべきでしょうか?

我々は-

  1. 国際オリンピック委員会(IOC)の条件を満たし、名誉である「デフリンピック」の名称を維持することに全力を注ぎ続けるべき
    または
  2. 規制と条件の少ない「世界ろう者大会」という名称に戻すべき
    または
  3. パラリンピックのその他の障害者スポーツグループに完全に統合する方向を考慮する

決断を下すのは私ではなく、評議員会の代表者によってのみ可能です。台北で開催されるICSD評議員会での決定が、ろう者スポーツの今後を決定する要因となります。

デンバーでのスポーツアコード会議で、私は、国際オリンピック委員会(IOC)スポーツ・ディレクターのクリストフ・ドゥビ氏とIOCスポーツ部長のジャン・ローラン氏と会う機会がありました。我々は、「デフリンピック」と言う名称は、国際レベルでの最高統治機関のみの使用に限られており、国内レベルで使用することはできないと言うことをお互い理解していることを確認しました。現在、国内主権と非差別の課題が見直しされています。

以前に申し上げた通り、IOC会長は近々IOC役員理事に諮問し、ICSDとIOCの間の覚書への署名に向けて準備を進めます。

IOCからのフィードバックを受け、私は、ろう者スポーツ改革委員会の作業グループへの参加に関心を示された方々に連絡をとり始めています。この改革は、完了まで10年ほど必要とします。

2009年夏季デフリンピック開催があと100日ほどに迫っていますが、ICSDは、6月8日から12日までの5日間で、再度開催地視察を行います。デービッド・レーンズマンICSD副委員長、ICSDスポーツ・ディレクターのジョセフ・ウィルマーディンガー氏、ICSD事務局長のティファニー・グランフォース氏、そしてICSD技術運営マネージャーのウェイン・ラングベイン氏がICSDを代表します。2009年夏季デフリンピックに関する最新情報をご覧になる方はこちらから

我々の生涯名誉会員であるヌッド・ソンダーガード氏は、つい最近、ワシントンDCのギャローデット大学より名誉学位を授与されました。学位のコピーはこちら。今回ギャローデット大学の名誉学位は、ソンダーガード氏のほかに、海外から南アフリカ、ケープタウンのウィルマ・ニューホード‐ドルーへン氏とイタリア、ローマのロベルト・ワース氏に授与されました。ICSDとバイアブル会社は、これら2人と共に、ソンダーガード氏の名誉を称えるため、夕食会を開きました。ヌッド・サンダーガード氏には、心から祝福申し上げます。

夏季/冬季デフリンピックの今後に関する最新情報:

2011冬季デフリンピックのスロバキア大会運営委員会(GOC)は、組織改革を終え、徐々に作業を開始しています。

2013アテネGOCが設立され、この7月にアテネで開催される3日間の文化/ろう意識セミナーに参加します。また、「知識の移転」でも、トレーニングを受ける予定です。

現時点では、2015冬季デフリンピックの正式入札はまだありません。しかしながら、ICSDは、2015年冬季デフリンピック開催の可能性に関して、バンクーバーに打診しています。

バルセロナは、2017夏季デフリンピック開催地の入札に、強い興味を示しています。バルセロナは、台北会議へ代表者を派遣し、意見を表明する予定です。その他の国での大会開催も大歓迎です。

台北でお会いできるのを楽しみにしています。

ドナルダ・K・アモンズ博士
委員長