コロナウイルス感染症拡大の影響により困っているきこえない人たちへ

地域支援チーム:特別定額給付金にかかわる聞こえない者への配慮について、総務省に緊急要望を提出

5月14日、総務省に下記3点について要望を提出しました。

  • 総務省の設置する特別定額給付金コールセンターへの連絡として電話のみではなくFAX・メールでの方法も講じること、
  • 地方自治体から配布されているチラシに掲載されている相談窓口も電話のみとなっているところが多いので貴省より改善の通達を出していただきたいこと、
  • 特別定額給付金ポータルサイトにおいて、手話言語(動画)による説明を加えること

連本第200069号
2020年5月14日

総務大臣
 高市 早苗 様

一般財団法人 全日本ろうあ連盟
理事長 石野 富志三郎

特別定額給付金にかかわる聞こえない者への配慮について(要望)

 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日頃よりきこえない私共の福祉向上にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急支援として、特別定額給付金が給付されることになり、貴省で特別定額給付金ポータルサイトが開設されています。
 しかしながら、きこえない者への配慮については考慮されておらず、以下について、早急に改善いただけますようお願い申し上げます。
 なお貴省のお考えを5月19日までにご回答いただきたくお願いいたします。

①貴省の設置する特別定額給付金コールセンターへの連絡として電話のみではなくFAX・メールでの方法も講じてください。また、地方自治体から配布されているチラシに掲載されている相談窓口も電話のみとなっているところが多いので貴省より改善の通達を出していただけますようお願いいたします。
<説明>
 きこえない私共は、現在、音声でやりとりする電話が自由に使えません。
 すべての国民が同じように貴省のサービスを利用し、正しい情報を入手できるよう早急にご対応をお願い申し上げます。

②手話言語(動画)による説明を加えてください。
<説明>
 貴省の特別定額給付金ポータルサイト「特別定額給付金のご案内」では日本語以外の言語での説明が掲載されています。
 https://kyufukin.soumu.go.jp/ja-JP/download/
 きこえない者でも手話言語を利用するものが多くおり、日本語文では障害により育成環境から充分に説明を読み取れない者がおりますので、手話言語でも説明を作成いただき掲載していただけますようお願いいたします。
 参考に厚生労働省旧優性保護法の一時金給付の説明が手話言語で厚生労働省HPに掲載されているので参考にご覧ください。(https://www.mhlw.go.jp/stf/kyuuyuuseiichijikin_04351.html
 尚、動画制作についてはご協力することも可能です。

以 上

【連絡先】                     
一般財団法人全日本ろうあ連盟           
〒162-0801 東京都新宿区山吹町130 SKビル8階
電話:03-3268-8847/FAX:03-3267-3445/e-mail:info@jfd.or.jp