記念碑建立のお礼
記念碑建立のお礼
一般財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 石野 富志三郎
全日本ろうあ連盟創立70周年事業の一環として、1947年5月連盟結成大会の会場となった群馬県伊香保温泉の「木暮旅館(現・ホテル木暮)」と渋川市市有地に連盟の結成を記念する記念碑を建立するにあたりまして、全国から多くのご寄付を賜りましたことに、心より厚くお礼を申し上げます。
2015年6月11日、ホテル木暮にて、「記念碑」除幕式が関係者の皆様のご協力により、無事に挙行され、私どもにとって忘れられない一日になりました。
戦後間もない1947年、汽車に乗るのも大変な時代、戦後で食料が乏しい中、米や野菜などを持参してでも、「仲間に会いたい」「手話で話したい」という一念で全国からろう者が集まった場所が群馬県渋川市にある伊香保温泉です。
渋川市のご厚意によりご提供いただいたより市有地に建立された「結成の地」記念碑は、「過去」「現在」「未来」をイメージしてデザインされており、その形は「ろう」という手話も表現しています。
また、ホテル木暮に建てられた「結成大会」記念碑の裏には、「手話はいのち」という言葉を刻みました。この言葉には、多くの困難に直面しながらも、手話での社会参加を促進し、人間としての尊厳を取り戻すためにあきらめずに運動を進めてきた先人たちの思い、そして仲間の絆が込められています。
この伊香保温泉から始まった戦後のろうあ運動が今日まで受け継がれ、成し遂げてきた多くのことを次世代へつなげ、さらに発展させていきたいと思います。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げ、お礼のあいさつと致します