東北地方のろう学校の状況



全国聾学校校長会から全国のろう学校の被災状況の一覧表をいただきました。その中から東北地方、茨城県のろう学校を抜粋した表を掲載します。
 

東北地方太平洋沿岸大地震の東北地方のろう学校の状況について
(全国聾学校校長会まとめ)

 


青森聾  午前中の卒業式の片付け後に地震があり、相当長い時間揺れましたが、施設設備の被害はありません。電車がストップしたので、舎生を駅に迎えに行くなどして、21:30舎生全員無事保護者に引き渡すことができました。電気も翌日12日午前中に復旧しました。
八戸聾  地震による児童生徒の傷病・事故はありません。敷地内の通路等に若干の盛り上がりが確認されますが、校舎内、外壁等の損傷はありません。
弘前聾 本校は、幸いに地震による被害は全くありませんでした。

盛岡
聴覚支援
<全聴協のメーリングから>
 盛岡は全員無事です。
 今も停電中で雪が降っており、とても寒いです。3/11夜
 盛岡聴覚支援学校は14日休校。職員は出勤。3/12午後
一関清明  幼児児童生徒全員の生存確認ができました。一時、気仙沼から通学している2名の安否が確認できず心配しましたが、昨日確認できました。
 現在ライフラインは水道の断水状態が続いています。
 防火扉、一部壁の落下等細かな被害はありますが、木造の校舎自体は倒壊していません。余震が続き、これからも心配が続きます。
 ガソリン不足も深刻です。

宮城県立
聴覚支援
 3/22 聾学校の校長先生方からのお励まし、お心遣い、ありがとうございます。当県は、地震に加えて津波による被害が甚大で、情報・交通・物資補給のままならない状態が続いています。
 学校の児童生徒・職員の安否確認も、昨日夕方にやっと終了し、当人全員の無事が確認され、ほっとしたところです。
 (家族親族を亡くされた方や、家屋が流出・倒壊・損壊等の被害にあった方は多数いるようですが、そこまではまだ調査していません)
 当分の間の休業措置を決定した今は、学校としてよりも県の機関として、県の指示に従いながら、県民の救護活動に勢力を傾けているところです。学校そのものの活動再開は4月下旬になりそうです。そのうちに何かにとお願いすることも出てくると思いますので、そのときはよろしくご援助賜りますようお願い申し上げます。

秋田県立聾 <全聴協のメーリングから>
 秋田は大丈夫です。生徒は職員の送迎等で家に帰しました。停電のため連絡がとれず自宅待機中です。(停電のようで電池節約で短文です)
 3/12朝 本校に被害はありませんでした。サーバーがダウンしてしまい,返信が送れましたことお詫びします。

山形県立聾 1 幼児児童生徒、教職員全員無事です。
2 3月11日は、卒業式準備で小学部4年以上が活動していました。電話、メール等で連絡をつけ、県内各地の保護者から迎えに来ていただきました。最後の生徒一人は、学校で一夜を過ごし、12日午前6時半に全員保護者に引き継ぐことができました。校長、教頭、該当学部主任が一緒に夜を明かしました。
3 3月11日は、電気、水道、電話が止まりました。プロパンガスは、元栓を閉めました。
4 12、13日は、来れる職員による校舎の被害状況点検、子どもたちに休校の連絡をしました。
5 14,15,16は休校です。登校手段がありません。卒業式は、15日から17日に延期。修了式と一緒に1日で執り行います。重油、灯油とも供給なしのため、節約のため防寒具を来て執務中です。
6 電話がまだ通じません。ソフトバンクです。
7 校舎の被害で大きいのは、次の3つです。 
 ①非常階段(外付け)4カ所崩落の危険。立ち入り禁止の措置。 
 ②校舎最上階の庇部分に亀裂。崩落の危険。 
 ③2階渡り廊下の外壁に大きな亀裂、壁一部落下。
酒田聾  3/11(金)当日の地震当日の避難状況については、子どもも職員もけが人等はありません。ご家族についてもありません。校舎の被害もありません。ただ、授業中に停電になったため、日時が不明の復旧の際、機器類のブザーが鳴ったり、緊急避難用の警告灯が点滅したり、停止したボイラーが再稼働する恐れがあったため、教頭と現業職員が泊り込んで対応しました。
 翌3/12(土)の夕方にすべて復旧しました。小学部、中学部のそれぞれ女子1名が、帰宅しても気分が悪く、よく眠れなかったという報告がありました。
 3/14(月)は、ガソリンがなく来られなかった幼稚部1名と上述の小学部女子を除く全員が登校し、通常の日課を実施しました。

県立聾  3/16朝「全国の状況を知らせて頂き早急な対応に感謝しています。県教委も聾学校の情報の速さに驚いています。全国からの励ましの言葉に勇気を得ています。児童生徒や教職員は全員無事ですが、教職員の家族がまだ行方不明の方がいます。 
 本校は、事故のあった原子力発電所から70Kmの場所に位置していることから、避難所になっています。卒業式は取りやめ、卒業証書を郵送等で渡すことにしました。」
3/16昼 福島県立聾学校 地震の被害状況の追加報告です。
聾学校(郡山市)
 ○人的な被害はありませんでした。しかし、まだ断水は続いています。
 ○校舎や寄宿舎には100名近くの方々が避難しており、職員が協力して少しでも快適に過ごしていただけるようお世話をさせていただいております。
 ○本校及び3つの分校すべての卒業式、終了式、離任式等は中止にします。
福島分校(福島市)
 ○校舎には大きな被害はありませんでしたが断水は続いています。
 ○交通事情がまだ回復していません。
会津分校(会津若松市) 
 ○校舎の片付けはほぼ終了しました。 
 ○避難者の受け入れ準備を進めています。
平分校(いわき市)
 ○原発から約40キロと距離が近いため、とても心配な状況です。ほとんどの幼児・児童は安全な地方に避難しています。
 ○断水中のため、地域の給水所として場所を提供しています。 

水戸聾  児童生徒、職員ともに全員の無事を確認しました。 
 11日は、教職員50名弱、近隣の住民の避難100名弱での避難生活でした。
 福島県からの生徒についても(大熊町)、家族とともに避難しているという確認が取れました。 
 3月14,15日は休校とし、16日の再開に向けて片付けをしているところです。頻繁に揺れていますが、安全に気をつけて作業中です
 寄宿舎は、古い建物のため、壁の崩落や地震時のスプリンクラーの作動等で水浸しとなり、年度内は閉舎とします。
霞ヶ関聾 3/16<修正版>
 幼児児童生徒に怪我等はなく,全員自宅待機中です。
 建て屋倒壊等もなく,被害は軽微です。空調機,ボイラー等の水漏れ。天井からエアコン機が落下(中ずり状態),避難路を表示する非常灯が1機落下。という状況です。
 尚,保護者・職員の一部がライフラインが完全復旧しておらず,電気,水道がたたれている状況です。
 ※追記:16日まで休校しました。17日以降は検討中です。

 
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