コロナウイルス感染症拡大の影響により困っているきこえない人たちへ

新型コロナウイルス感染症に関する記者会見等への手話通訳付与について、内閣府に要望書を提出

新型コロナウイルス感染症に関する記者会見等に手話通訳を配置するよう、内閣府に要望書を提出しました。

連本第200418号
2020年12月22日

内閣府特命担当大臣
西 村 康 稔 様

東京都新宿区山吹町130 SK ビル8F
電話03-3268-8847・Fax.03-3267-3445
一般財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 石野 富志三郎

新型コロナウイルス感染症に関する記者会見等への手話通訳付与への緊急要望について

 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日頃より、私どもきこえない・きこえにくい人への福祉向上にご理解ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症対策本部が、国民の生命と健康を守るために、記者会見等で国民へさまざまな情報を発信、尽力されておられることに大変感謝いたします。
 しかし、手話通訳が付与されていないため、私たちろう者にとってはその情報が伝わりません。記者会見に手話言語、字幕等が付与されることにより、ろう者等へも新型コロナウイルス感染症に関する迅速かつ正確な情報が伝わり、それが命を守ることへつながります
 つきましては、感染者の急拡大が進む現状を踏まえ、ろう者等にも情報が等しく届くよう、下記の事項を緊急要望いたします。

1.内閣官房の「新型コロナウイルス感染症対策本部」の西村大臣会見及び新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長の記者会見等において、ろう者にも内容が分かるよう、手話通訳士の資格を持つ手話通訳者を話者のすぐ隣に配置してください。

<説明>
 新型コロナウイルス感染症の急拡大により、新型コロナウイルス感染症対策本部の西村大臣会見及び新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長の記者会見が連日のように報道されていますが、手話言語通訳の付与がないため、ろう者等にはその内容を理解することができません。
 ろう者等もきこえる人と等しく、リアルタイムに情報を得ることができますよう、手話言語通訳者を配置していただけるよう、要望いたします。

以上