西日本豪雨:愛媛現地視察報告



 聴覚障害者災害救援中央本部では、西日本豪雨の被災地である愛媛県を視察するために、嶋本恭規(連盟)、曽我部啓子(全通研)、田中清(士協会)を2018年8月11日(土)~12日(日)に派遣しました。
 愛媛県では、被災したろう者4名、手話関係者3名から話しを伺いました。

 以下、被災現地の状況です。

①大洲市

手話通訳者宅にて聞き取り
出窓
手話通訳者宅にて聞き取り。出窓の下ぐらいまで浸水しました。

②西予市野村町

乙亥会館
野村ダム
(左)屋根近くまで浸水した乙亥会館。まだ瓦礫の処理が追いついていません。
(右)安全基準の6倍の放水が行われた野村ダム              

③八幡浜市

土砂が残る道路
何度掃除しても土砂が残る道路

④吉田町玉津地区

斜面の土砂被害
土砂に埋もれた住宅
土砂に埋もれた住宅
崩れた道路
ろう者宅の近辺、土砂の被害が大きいです。
初動支援金
中央本部から愛媛県対策本部に初動支援金を渡しました。

 現地視察の後、愛媛県救援本部と懇談を行いました。
 災害発生前に4団体で救援本部の体制作りを行ってくことを確認し活動をはじめようとした矢先に、今回の豪雨が発生しました。
 災害発生後、メールを使い団体毎に会員の安否確認を行い、情報を交換しました。地域に暮らす聴覚障害者全体の状況を把握することが難しく、過去に役所に聞こえない人の個人情報の問題で公開してもらえなかったので、今回は各団体で把握していない聴覚障害者の被害状況を、地域の設置通訳者が把握していきました。地域に暮らす聴覚障害者全体に対する支援をどう進めるかが今後の課題です。
 被害を受けたろう者及び手話関係者等への支援活動を円滑に進めるためにも「聴覚障害者災害救援基金」へ皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

→ 聴覚障害者災害救援基金

西日本豪雨の被害状況について
西日本豪雨について 聴覚障害者災害救援中央本部委員長 石野富志三郎よりご挨拶
聴覚障害者災害救援中央本部の活動へ