西日本豪雨:広島現地視察報告
聴覚障害者災害救援中央本部では、西日本豪雨の被災地である広島県坂町を視察するために荒井康善(連盟)、髙田浩次(全通研)、山下孝子(士協会)を2018年8月5日(日)に派遣しました。
今回は被災したろう者宅2軒を訪問しました。以下、被災現地の状況です。
①広島市安芸保健センター

被災地の清掃ボランティアを広島市安芸保健センターで受付けており、
ここから被災各地にボランティアを派遣します。
②坂町坂西地区


センターから被災ろう者宅に向かう車中からの様子です。
総頭川の氾濫で大量の土砂が道路に残されています。
総頭川の氾濫で大量の土砂が道路に残されています。


1軒目の浸水したろう者宅とその周辺に放置されている車です。
③坂町小屋浦地区
続いて2軒目のろう者宅に向かいます。

坂駅~呉駅は9月に復旧、
呉駅~三原駅は来年復旧予定です。

車をホームセンター屋上の駐車場に駐めて
ここから支援に向かいます。

ここから2km近くの坂道を歩いて登ります。


まだ道に戻っていないところも多く見られます。

大量の土砂が発生し、15人が死亡しました。
まだ1人の行方不明者がおり、捜索中でした。



2軒目の被災ろう者宅とボランティア本部です。
炎天下、15人位のボランティアが10分清掃、10分休憩のサイクルで作業していました。
炎天下、15人位のボランティアが10分清掃、10分休憩のサイクルで作業していました。


土砂は指を差している位置まで埋まっていましたが、
ボランティアの協力できれいになっています。
ボランティアの協力できれいになっています。


掻き出し作業を行いました。


④広島対策本部と懇談


初動支援金を渡しました。
左端は広島県ろうあ連盟迫田和昭理事長。
現地視察の後、広島対策本部と懇談を行い、被災状況や、支援体制の現状、問題について伺い、今後必要な支援について確認を行いました。
この西日本豪雨で、広島県のろう者関係では5件の被害が確認されています。ストレスによる高血圧や精神不安などの課題もあります。
広島県ろうあ連盟は、災害ボランティアセンターを立ち上げ、聞こえない人も支援する側になれることを発信していきたいとのことでした。
8月11~12日には被害の大きい、岡山県、愛媛県も視察を行います。
被害を受けたろう者及び手話関係者等への支援活動を円滑に進めるためにも「聴覚障害者災害救援基金」へ皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
※西日本豪雨の被害状況について
※西日本豪雨について 聴覚障害者災害救援中央本部委員長 石野富志三郎よりご挨拶
※聴覚障害者災害救援中央本部の活動へ