技術委員からのメッセージ:射撃
国際スポーツ射撃連盟(ISSF)は、2009年ISSF規則に新たな変更が加えられることを通知しました。変更は以下の通りです。2009年夏季デフリンピック射撃規定には当てはまらないショットガン競技のいくつかの規則は省きました。
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2009年ISSF規則の主な変更―2008年11月28日
技術委員会は、2009年ISSF規則への主な変更を通知しました。4つの部門(Disciplines)に共通する項目は、すべて「第6部: 全射撃部門のための一般技術規則」に移動しました。
1.21.2 アラビア語が、ISSFの公認言語へ加えられました。
3.6.8.1 世界選手権大会への各国チームの最大人数は、ライフルとピストル両競技において、男女それぞれ1人増えました。補欠選手は廃止されました。
3.7 競技進行行程、予選プログラム、最終戦プログラム、事前登録、最終登録は、より簡潔な、より理解しやすい形に整理されました。
4 ISSF 資格認定とスポンサーシップ規定。大きな改正があります。
5 ISSF アンチ・ドーピング規則は拡大強化されました。
6.3.17屋内競技場照明条件 (照度-lux).
照明レベルが上がり、特に決勝戦の射撃場と新しい射撃場は、射撃線(firing line)において1,500luxに近い照度が、最新高速カメラ使用の報道陣から要求される。
6.5.2射手とチームの役員への射撃日程は、遅くとも、競技前日の12時までに通知しなければならない。
6.14 2009 ISSF規則-新しいクラス分け規定
ファイナルのあるすべての競技について、これまでのカウントバック規定が改正され、今後はすべての競技において、同点の射手の順位を決定し、ファイナル出場権を決定するためにシュート・オフが行われます。
カウントバック規定:
同点の選手の順位を決定する場合、
第一に、X圏(インナーテン)の数の多い者(規則6.14.2)
二番目には、最終シリーズ10発の合計点(X圏の数や小数点得点ではない)の多い者、以下均衡が破れるまでシリーズを逆順にさかのぼる。
三番目に 10点の数の多い者、以下均衡が破れるまで9点の数、8点の数、・・・を比較する。
決勝戦へのシュート・オフ規定:
ファイナルの最終枠への同点決戦はシュート・オフで行なわれます。したがって予選終了後、結果がインナーテン(X圏)などの順位によって発表されます。たとえば、「587-56 x」のような形で表示され、それに加えて、決勝戦への出場資格を決めるシュート・オフに参加できる人もわかるように表示されます。
シュート・オフは、予選の30分後に行なわれるようにする。
抗議時間
ライフルとピストル競技のの抗議時間は10分とする。
シュート・オフ後
予選結果が公表されます。これにはインナーテンとシュート・オフの結果が示されます。 シュート・オフに出場する射手は、「QS-off」と表示されます。(シュート・オフの間の抗議は直ちになされなければなりません。)その後、決勝戦第一戦のリストが公表されます。
決勝戦の後
決勝戦の結果と予選の結果を合わせ、最終結果を出します。この結果には、インナーテンの結果と、その他全てのシュート・オフの結果も表示します。決勝戦のシュート・オフ結果は、「S-off」と表示されます。
記録とDSQ, DNF, DNSなどは、今までどおり、備考欄に記載されます。
抗議申請用紙、射場異常報告書、得点届出書、malfunction score計算書は、第6部の最後に含まれています。
7 ライフル規則
7.5.1.1.11 (伏射) と 7.5.1.3.14 (膝射)には、以下の項目が加えられました。右手および/または右腕は、左腕、射撃ジャケット、またはつり帯に触れてはならない。この行為は以前から許されていなかったが、明確には記載されていなかったため、この項目が追加されました。
7.5.1.2.10 (立射) 右手が左手、又は左腕に触れてはいけない。
8 ピストル規則
8.6.1.2 準備姿勢 以前の、腕は静止状態または固定状態という言い回しは、実際には不可能なため、これは、「腕を目に見えるほど動かしてはならない」とします。
以下の個々の文書は、ISSF本部事務所で入手可能です。
ISSF世界チャンピオンシップの運営のためのガイドライン
技術委員へのチェックリスト
統一用具管理(ピストル)のための手引き
統一用具管理(ライフル)のための手引き
ISSFの審判コースのためのトレーニング手引き
2008年11月
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ISSF 技術委員会
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全ての射撃選手と役員には、現行の規定に加え、ISSF2009射撃規定の変更についてもよく理解していただきたい。
6.4.2.1 服装規定Clothing Regulations
競技者は、自らの責任で、公共のイベントにふさわしい服装で競技場に来なければならない。この件に関しては、技術委員会が管理をします。迷彩色の服装は禁止されています。
ISSFウェブサイトにあるISSF規定に加えられた新たな変更に関して、何かありましたら、お気軽にお尋ねください。 www.issf-sports.org
マク・アダムMac ADAM
ICSD 技術委員
射撃