デフリンピックの歴史 | 国際ろうスポーツ委員会 | ソルトレーク2007 | 前回の成績



 身体障害者のオリンピック「パラリンピック」に対し、「デフリンピック(Deaflympics)」はろう者のオリンピックとして、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアで初めて開催されています(開催地一覧表)。また、パラリンピックと異なり、障害当事者であるろう者自身が運営するろう者のための国際的なスポーツ大会であり、参加者が国際手話によるコミュニケーションで親睦を深められるところに大きな特徴があります。なお、デフリンピックへの参加資格は、補聴器をはずした裸耳状態での聴力損失が55デシベルを超えている者で、各国のろうスポーツ協会に登録している者とされています。また競技中に補聴器を装用することは禁止されています。これは身体の安全を確保する観点によるものです。



 デフリンピックを運営する組織は、国際ろう者スポーツ委員会(International Committee of Sports for the Deaf)で、1924年の設立以来、デフリンピックやろう者世界選手権大会の開催、そして各国でのろう者スポーツの振興など、着実な取組みを続けています。また、国際オリンピック委員会(IOC)より協力をいただいており、現在の加盟国は94カ国です。
 2006年5月には国際ろうスポーツ委員会のドナルダ・K・アモンズ会長が初来日し、講演会には秋篠宮妃殿下のご臨席をいただきました。日本聴力障害新聞記事


大会概要・日程・冬季デフリンピック一般規則(日本語版:2006年3月現在)冬季デフリンピック競技規則(原文)・組織委員会からの情報(2006年7月・2007年1月4日)・オージオグラムおよび補聴器に関する規則

 第16回冬季デフリンピック〜ソルトレーク2007〜は、2007年2月1日から10日までの期間で、米国ソルトレークシティ周辺にて開催されます。2002年の冬季オリンピック・冬季パラリンピックにて使用された施設を中心に、アルペンスキー、スノーボード、ノルディックスキー、アイスホッケー、カーリングの5競技が行われ、世界の約22カ国から250名以上の選手が競う予定です。

 国際ろうスポーツ委員会のeNewsにソルトレーク2007関連の記事及び各競技TDからのお知らせなどが掲載されています。
      2006年7月号(第16回冬季デフリンピック報告、アルペンスキー、スノーボード)
      2006年10月号(会長からのメッセージ、クロスカントリースキー、スノーボード、WADA)



 第15回冬季デフリンピックはスウェーデンのスンツバルで2003年2月25日から3月10日まで開催されました。日本は総勢29名の代表団を派遣し、アルペンスキーとアルペンスノーボードの競技に参加し、スノーボード大回転競技において男女アベック優勝を果たすなどの好成績を挙げました。当時の速報はこちらをご覧ください。なお、タイムなど、公式記録は国際ろうスポーツ委員会の公式サイト(英語)に掲載されています。



全日本ろうあ連盟ウェブサイト  |  スポーツ情報コーナー  |  第16回冬季デフリンピック公式ウェブサイト(英文)