評議員会全体会で被災3県の評議員が報告



 6月10日に佐賀県佐賀市で第62回全国評議員会が始まりましたが、その全体会の冒頭で、被災3県の評議員から、各県の情報の報告が行われました。
 
 3県全て全国からの励ましや支援に対してお礼を述べ、これからも復興に向けて頑張っていくと力強く述べていました。
 
 以下に報告の要旨と写真を載せます。
 
福島県
・安否確認は終了。
・原発の関係で避難範囲が拡大している。
・放射能の関係で避難所に避難したろう者が1人、2人いる。
・沖縄に避難した人もいる。
・避難範囲が広がり、事務所まであと15キロまでとなっており、事務所も避難が必要になるかもしれない。

 
宮城県
・震災直後は、停電し、ガソリンもなく、3日後やっと回ることができた。
・戦後の空襲の後のような状況だった。
・津波の情報も知らず、チリ地震の時の津波は大したことがなかったので油断していた。
・反省している。地震が起きたら津波!と思い注意したい。
・市町村に通訳の設置が必要。聴覚障害者に対する理解が不足している。

 
岩手県
・ろうあ協会の事務所は海から離れているので、破損はあるが津波の被害はなかった。
・三陸の被害が大きい。30~40m建物の4階まで届くほどの津波。
・被災者の家を回るときは、入れないところがいくつもあるので、遠回りして車で入った。
・明日で3カ月。3月は雪掻きが大変だった。
・4月になり、被災地に少しだが桜が咲いたことに気づき、驚くとともに、力づけられた。

 
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