兵庫県聴覚障害者協会「ろうあ兵庫~災害救援対策委員会ニュース~」4月号から



【報告】南海トラフト地震想定「シェイクアウト」(西宮津波避難訓練)に参加しました!

日 時:1月27日(日)10:00~12:00 JR神戸線以南の住民21万人を対象
参加者:約3万人(内ろう者18名、サークル員50名)

 午前10時に南海トラフ地震が発生したとの想定で訓練が始まった。聴覚障害は一見して分かりにくい。聞こえないことを気づいてもらう方法を考え、ろう者は黄色、サークル員は緑のリボンを腕に巻いて参加した。
 シェイクアウトとは「地震をやっつけろ」という意味の造語。揺れによる家具の転倒や落下物などから身を守るため・姿勢を低く保つ・体と頭を守る・揺れが収まるまで待つの3つの動作をすることを求めている。

<感想>
・アナウンスが聞き取りにくく帰って不安になった。健聴者に聞き取れない情報は聴覚障害者に伝えることができない。文字等目で見て分かる案内もほしい
・高齢者、障害者は避難は難しいと痛感した。近所、地域ぐるみでの協力体制が必要ではないか
・「災いは忘れたころにやってくる」を意識した講演会に出たクイズが良かった。

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防災学習会を開催しました

日 時:2月17日(日)1:30~
場 所:神戸市危機管理センター
参加者:37名(ろう者13名サークル員24名)

 昨年4月にオープンした神戸市危機管理センターで、まず展示室の防災グッズや資料を見学。その後、危機管理室の河嶋氏より「自分でできる防災対策」の講演をしていただき、地震・津波に関するDVDを鑑賞した。質疑応答では積極的にたくさん質問があった。
 次にグループに分かれ、防災ゲーム「なまずの学校」を用いてワークショップをした。たとえば、けがをした時家にあるもので何を使うかをカードから選び、どうして選んだのかをグループで話し合った。タオル、ハンカチ、ネクタイなど色々な意見が出されワークショップが盛り上がった。
 災害が起こった時、あわてず行動ができるように日頃から備えや訓練・学習が必要だと感じた。

<感想>
・必需品用リュックの点検や家族と地震の時どうするのかを話し合ったり外出時の集合場所を決めるなど、もう一度話し合いをしなければならないと思った。自分の命は自分で守り、いつかきっと家族と再会できることを信じて行動しようと思った。
・講演会の話は災害時の避難の方法が勉強になった。
・健聴者はすぐ情報が入るがろう者は聞こえないので難しい

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ろうあ兵庫「災害救援対策委員会ニュース」
2013年4月1日号の9ページはこちら
(PDF形式)

 
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