コロナウイルス感染症拡大の影響により困っているきこえない人たちへ

遠隔コミュニケーションツールについて

 きこえない人は視覚言語である手話言語でコミュニケーションするため、会話をするときはWebカメラ付きのノートやスマホなどで、手話映像を送受してコミュニケーションを行います。
 昔は動画の画質が低く、手話がカクカクしたり、回線がフリーズすることがしばしばありましたが、最近は映像や回線の質も良く、手話言語でやりとりすることも可能になりました。
 本当は直接集まって語らうのが一番ですが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために距離をおいたり、遠隔で会議を行う状況が増えています。
 コミュニケーションツールは多種多様で選ぶのに苦労しますが、日本国内では今のところ、LINE、Skype、そして、最近はZoomを使う人が増えています。
今回は、3つのツールを取り上げ、それぞれの特徴について紹介します。

全日本ろうあ連盟の各地域間のミーティング事例

この映像では、埼玉、東京、京都、広島の各地から参加して、議論を交わしている。

サービス名
Skype

Zoom

LINE
アカウント登録主催者のみ必要主催者のみ必要必要
PCアプリインストール要インストール要インストール要
スマホアプリインストール要インストール要インストール要
同時接続人数50人100人200人
スマホ
画面表示人数
4人4人4人
PC
画面表示人数
4人25人16人
ポイント料金:無料
参加方法:主催者と参加者の間でID交換を行うか、
主催者から参加者に招待URLを送り、参加
料金:無料版と有料版がある
参加方法:主催者から参加者に招待URLを送り、参加。
※無料版の場合はミーティング時間は40分間
料金:無料
参加方法:LINEメンバーを招待する。
主催者と参加者両方がメンバーである必要
※2020年4月22日時点の調査より

※サービス内容が変わる場合があります。詳しくは各サイトにてご確認ください。
  skype:https://www.skype.com/ja/
  Zoom:https://zoom.us/
  LINE: https://line.me/ja/

※遠隔会議は、通常の会議以上に進行手配が重要になりますのでご留意下さい。
 <会議前>
 ①事前の資料配布、準備
    ・何の資料を使うか説明、手元に準備をお願いする。
    ・画面に投影可能なものは主催者が準備する。
 ②入室時間の設定と招待
    ・スケジュール機能がある場合は、会議の予約をして、参加者に招待メールをする。
    ・会議開始時間より前から入室可能にし各自で準備が進められるようにする。
  <会議中>
 ③司会者を決める
 ④発言者は手を挙げて司会に差されてから発言を始める
 ⑤最後は司会者がまとめ、終了を告げる