豪雨と地震の二重被災を乗り越え再開へ 能登町「やなぎだハウス」で修繕完工式



 能登半島地震とそれに伴う豪雨により二重の被害を受けた、聴覚障害者向けの就労支援施設「やなぎだハウス」(能登就労支援事業所やなぎだハウス、能登町柳田)の修繕工事が完了し、2025年12月5日、関係者が集まり完工式が執り行われました。
 同施設は、きこえない人・きこえにくい人のための重要な交流・就労拠点となっています。しかし、2024年1月の能登半島地震で建物が被害を受け、一度修復したものの、同年9月の豪雨で再び浸水被害に見舞われ、長期休止を余儀なくされていました。
 改修工事では、将来的な浸水リスクを軽減するため、床面をかさ上げし、内装も明るいデザインに変更されました。聴覚障害者災害救援中央本部による全国からの支援金を活用し、工事が進められてきました。
 完工式に出席した利用者は、「綺麗な部屋になってとても嬉しい。ここはきこえないみんなが集って仕事をする場所だから、ずっと仕事を頑張って続けたい」と手話言語で喜びを語りました。
 施設の作業は12月8日より本格的に再開される予定で、利用者は新たな環境での作業開始を楽しみにしている様子でした。

目録贈呈式
聴覚障害者災害救援中央本部運営委員長(石橋大吾)より、
石川県聴覚障害者災害救援対策本部長(達磨敏氏)へ目録贈呈式を行いました

作業室
内装も明るいデザインに変更された作業室で、石橋運営委員長が利用者と歓談。

令和6年能登半島地震に関する聴覚障害者関連の情報へ
聴覚障害者災害救援中央本部の活動へ