【報告】東京2025デフリンピックに向けた国際手話通訳者及び日本手話言語通訳者養成研修会
デフリンピック本番に必要な人材を確保するために、国際手話通訳者(ろう者)と日本手話言語通訳者(きこえる人)を養成していくための研修会を開催しました。初めての試みであり、「協働通訳」という観点を取り入れています。
デフリンピックに参加する国が、円滑なコミュニケーションを取るにあたって、重要な役割を担う国際手話通訳体制の基盤を固める一歩となりました。
○ 期 間
三つのクラスすべて終了しました。1月から開催された追加募集では、11月の本番が近づいていることからより臨場感あふれる内容で進められました。
オンライン講座やオンデマンド講座で学び、3日間の国際手話通訳者と日本手話言語通訳者の合同の対面研修会では顔を合わせ、真剣なまなざしの中にも笑みが生まれ、大きなきずなが生まれていました。
期 間:2024年6月4日~11月19日 ※火曜クラス、木曜クラス
2025年1月15日~3月16日 ※水曜クラス
内 容:国際手話通訳概論、国際ろう者スポーツ委員会組織、デフリンピックについて
リレー通訳の経験、協働通訳の考え方等
時 間:国際手話通訳者(ろう者)約50時間、日本手話言語通訳者約30時間
受講生:国際手話通訳者(ろう者)104人、日本手話言語通訳者185人
○ 2025年3月合同研修会にて




○ 海外講師の招へい
各々のクラスでは、海外講師を招へいし国際手話通訳者対象の3日間(※)の対面研修が行われました。講師にはリトアニアのアルナス氏、インドネシアのローラ氏、タイのノッパワン氏をお招きすることができました。これまでにない素晴らしい学びができ、国内でも大変良い刺激となりました。これはデフリンピック終了後にもろう者ときこえる人が協働して通訳をするためのノウハウが蓄積される事になるであろうと思います。
※火曜クラス 10月12日(土)~14日(月)、木曜クラス 10月18日(金)~20日(日)
水曜クラス 2月1日(土)~2月3日(月)

アルナス氏(リトアニア)とローラ氏(インドネシア)
国際手話通訳者(ろう者)の研修を開催

○ 2025年4月以降は、今回の修了生を対象として、デフリンピック本番に向け、実践をふまえたスキルアップを図る研修を計画しています。
・要項、カリキュラム等はホームページから見られます: 火曜、木曜クラス 水曜クラス
・デフスポーツのルールや手話に関心のある方はぜひリーフレットを手にしてください:
全日本ろうあ連盟 スポーツ委員会:デフリンピック
・国際手話通訳に関心のある方は「デフアスリートをささえるVol.4:国際的なデフスポーツ大会における国際手話通訳編」(PDF)をご覧ください。




大杉ICSD副会長講義 (11月)

国際手話通訳者アルナス氏(リトアニア)、
川上講師、ノッパワン氏(タイ)、
嶋本国際委員長 (10月)

国際手話通訳者と日本手話言語通訳者の
合同研修会 (11月)

嶋本国際委員長と海外講師陣での
模擬通訳場面 (10月)