やなぎだハウスの修繕完工式の報告とお礼(令和6年能登半島地震)



 能登沖地震で被災した、きこえない・きこえにくい仲間を支援するとりくみとして、石川県聴覚障害者災害救援対策本部(以下、石川県本部)は、まず、被災者をできるだけ1か所に集め、かつ、地域活動支援センター「あさがおハウス」に通所してもらうことで、情報提供しやすく、安らぎの場を提供するよう取り組みました。また、聴覚障害者災害救援対策本部(以下、中央対策本部)は、被災地での支援活動を支えるために聴覚障害者災害救援基金(以下、支援金)の募金呼びかけや物資支援等に取り組んでいます。

 しかしながら、被災者は口をそろえて「奥能登に帰りたい。家が全壊して戻る場がなくとも、奥能登の空気の下で生活をしたい。」といいます。被災したきこえない人が奥能登に帰るための復興へ向けた一里塚として、能登就労継続支援事業所「やなぎだハウス」はこれからの被災者の支援拠点の役割も担います。そのため、「やなぎだハウス」の修繕が何より急がれ、既報の通り中央対策本部と石川県本部との相談の上、皆様から頂きました聴覚障害者災害救援基金(支援金)のうち616万円をやなぎだハウス修繕費として充てて修繕を進めてきました。
 4月末に「やなぎだハウス」の修繕が完工しますことをご報告し、支援をいただいた皆様に改めてお礼を申し上げます。また、この機会に、修繕完工式および中央対策本部と石川県本部の合同会議を実施する予定です。

 ・やなぎだハウス修繕完工式(関係者のみの参加とさせて頂きます。)
 ・期 日:令和6年4月29日(月・祝日) 11時00分~
 ・会 場:やなぎだハウス(石川県鳳至郡能登町柳田梅104)
 ・主 催:石川県本部

 これからも、きこえない人のコミュニティを考慮したモバイルハウス等の住む場の提供や心のケア、生活再建に向けた様々な取り組みなど、まだまだ支援活動は続きます。引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。

2024年4月11日
聴覚障害者災害救援対策本部
本部長 石野 富志三郎 

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