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全日本ろうあ連盟スポーツ委員会による和訳(2011/08/23 掲載)

ICSD eNews 和訳版 2011年8月号

  (ICSDウェブサイトの原文)

目次(一部)

2011年世界ろう者バスケットボール選手権大会 最新情報

セファル市(マルツィオ・トゥリコリ・ホール:コートA)
バジェリア市(カルロ・アルベルト・ダリャ・キエサ・ホール:コートB)

シチリア島が、2011年9月16日から24日に行われる、世界ろう者バスケットボール選手権大会の開催地として選ばれました。

イタリアろう者スポーツ連盟(FSSI)は、イタリア・ろうバスケット連盟(LIP)と共同で委員会を組織し、また、FIBA とFIPからの技術的支援を受け、「WDBCパレルモ2011」という世界バスケットボール選手権の組織設立を任されました。選手権の国際規則により、事前に5大陸で選抜されたチームから、16名の男子と16名の女子で構成される32名の代表派遣が予定されています。

スタッフ、国際評議員、審判員等からなる代表団が、イタリア国内や世界各国よりイタリアへまいります。選手やそこで働く方々、ろう者や聴者の旅行者も含めて、1000名もの人たちが、選手権が開催される間、この島を訪れます。

選手権大会は14日にわたって行われます。最初の5日間は練習、その後9日間が試合となります。(聴覚テスト及びその他書類によって)認定された聴覚障害を持つ人だけが、この選手権大会に参加が可能です。各国の代表チームはアマチュアの選手の参加だけではなく、また、スロベニアの選手で、現在ユーロリーグで活躍し、2010年トルコで行われたFIBA世界選手権大会でスロバキアの選抜チームとして活躍された、ミハ・ズパン選手も参加されます。

競技は2か所の公認ホールで行われます。一か所はセファル市のマルツィオ・トゥリコリ・ホールがコートA、そしてバジェリア市のカルロ・アルベルト・ダリャ・キエサ・ホールがコートBとなっております。どちらのホールも最近建てられた新しいホールです。

パレルモより12マイルの距離にあるリトル・ノーマン・シティ、アルタビラ・ミリシアのトーレ・ノルマンナ・ホテルが、代表及び組織メンバー村の接待をいたします。

第3世界ろう者バスケットボール選手権大会は、FSSIが承認した初めての世界選手権大会です。2011年が選ばれたのは、パレルモ州の建州150年記念、またイタリア統一の150年記念という記念すべき年であるからです。クオリティの高いスポーツイベントとしての全ての選手権大会は、社会的に重要な意味をもっています。実際に、組織委員会は、シチリア島地方の観光誘致のために、いくつかのイベントを検討いたしました。スポーツ競技プログラムの他に、2011年パレルモ世界選手権大会の観光文化的プログラムも認識されています。

劇場でのパフォーマンス、ビデオ撮影、観光旅行、等は、世界各国から訪れる選抜チームと関係者のみに提供されます。試合の予定のない自由時間には、シチリアの美しい風景、芸術、文化、そして料理など、シチリアに関する様々なフォークロアをご案内いたします。このプログラムは、「バリアーのないツーリズム」を目的としております。

また、生徒・学生のために、「クレア・ラ・マスコッテ・ディ・パレルモ2011」競技を含む「スクオーレ・イン・カンポ」プロジェクトもございます。

この競技は、パレルモ州で(CSAの支援を受けている)若い生徒が、積極的にスポーツ・ツーリズムや社会的イベントへの積極的参加を促すために行われます。

このイベントの名付け親は、国際的音楽家であり、また、イタリアで有名な音楽集団であるマティア・バザールのボーカリストでもあるシルビア・メッツァノッテ氏です。彼女は選手権大会での公認祝歌を歌います。(今大会では、歌詞はイタリア手話へ翻訳されます。)

WDBCパレルモ2011 OC