← eNews 一覧に戻る
全日本ろうあ連盟スポーツ委員会による和訳(2011/08/23 掲載)

ICSD eNews 和訳版 2011年8月号

  (ICSDウェブサイトの原文)

目次(一部)

委員長からのメッセージ−2011年8月

コリン・アレン理事長とクレイグ・クローリー

ICSDは、デフリンピック・プロジェクトの中止により、大きな局面に立っています。デフ・スポーツは独自で活動を進めていくか、またはオリンピック活動のメンバーによるサポートにより今後の活動を進めていくのか。ICSD委員会は、パートナーシップの道を取ることを選択いたしました。

スポーツ界は、イベント主催者と運営者、ナショナル・チーム、地域連合、スポーツ連盟、メディア、スポンサー、政府、アンチ・ドーピング機関等、様々なパートナーシップが複雑に関係しています。スポーツ界は、ひとつの大きなチームです。しかし、ICSDはこれまで孤立していました。独自の道を選ぶのであれば、選手のために最大限の活動ができません。

ICSDは、フランスのろう者選手やろう者バスケット選手に起こった問題解決を図る等、ろう者スポーツ界と良い関係を築いております。ICSDはまた、IOCやIPCとのよりより関係も築いているところです。また、我々の共同体に重要であり、スポーツを超えた新しい関係をWFDや国連と展開しております。

これらの新しいパートナーシップは、コモンウェルス・ゲームにおけるデフ・イベント競技への参加など、ろう者選手にとって新たな機会をもたらします。ICSDはろうの者選手の知名度を上げるという重要な役割を果たしています。過去15年において、他の選手が積極的に活動する間、ろう者選手は排除され、見えないものとして扱われてまいりました。我々は、この孤立を終わらせなければなりません。

ICSD委員会は、強固なデフリンピックへの関与を続けてまいります。また、ろうの選手による多様なスポーツによる強固なデフリンピックが、我々の活動の中心となります。我々はアテネとバンクーバーに代わり、ろうの選手がデフリンピックへの期待と希望を持ち続けられるよう、活動を続けております。しかし、デフリンピックを強固なものとするために、我々選手は他の競技者も理解しなければなりません。我々は、政府、メディア、スポンサーがデフ・スポーツを知りサポートするよう、世界のステージに出ていく必要があります。

もうすぐICSD評議員会が、ローマで行われます。ICSDは、私達の友人であり、会議の主催であるFSSIに深く感謝いたします。IOC、IPC、国際スポーツ連盟、また、WFDからのゲストも参加されます。活発な討論が行われることでしょう。ICSDは困難な議題に、決して目をそむけることなく進めてまいります。私達はこの機会を、変化の機会と捉え、世界スポーツのチームとして再会し、協力していくことが大切です。皆様にイタリアでお会いできることを楽しみにしております。

クレイグ・A・クローリー MBE
委員長