【報告】東京2025デフリンピックに向けた国際手話通訳者及び日本手話言語通訳者養成スキルアップ研修会(対面)協働通訳研修 終了
2025年6月28日(土)~30日(月)に東京ビックサイトにて、デフリンピック開催に向けて、国際手話通訳者(ろう者)及び協働する日本手話言語通訳者(きこえる人)との国際手話通訳養成研修会を開催しました。講師にはWASLI会長のクリストファー氏(イギリス)、元会長のデブラ氏(カナダ)、理事のアルナス氏(リトアニア)、元理事のナイジェル氏(カナダ)をお招きました。
この研修会は、2025年11月の東京デフリンピックにおいて必要な国際手話通訳者の人員を確保するために、昨年に引き続き、国際手話通訳者(ろう者)と日本手話言語通訳者(きこえる人)の協働通訳についてのスキルアップを目的として開催されたものです。
国際的に第一線で活躍されている講師陣に、競技別でのグループの通訳トレーニングや、「デマンド・コントロール・スキーマ」、「通訳者としての倫理」を指導していただくなど、多くの学びがありました。3日目には通訳としての厳しさを学ぶ場面もあり、和やかな中にも一貫して背筋の伸びる内容で、受講生は、大会期間中の通訳活動を担う不安と喜びを共有することができました。
大会本番まであと4ヶ月半となり、競技別での初めての対面研修だったことから、ろう者ときこえる人による協働通訳のスキルアップにふさわしい時間となりました。
・対面研修スケジュール、講師陣紹介(PDF)
【研修会概要】
◆東京2025デフリンピックに向けた国際手話通訳者及び日本手話言語通訳者養成スキルアップ研修会
・競技別通訳研修 5月22日(木)、29日(木)、7月24日(木)、31日(木)、8月21日(木)
内 容:デフリンピックにおける手話通訳について、コンプライアンス、協働通訳のトレーニング、
通訳の倫理 等
受講者:国際手話通訳者109名、日本手話言語通訳者142名
デフリンピック本番に必要な人材を確保するために、国際手話通訳者(ろう者)と日本手話言語通訳者(きこえる人)をペアで養成していくための研修会を2024年度から開催しています。「協働通訳」という観点を取り入れています。
今回の講義及び説明はすべて国際手話で行われ、情報保障として国際手話通訳者が国際手話から日本手話言語に通訳をしました。

6月28日 パネルディスカッション
左から ナイジェル氏、国際手話通訳者、
デブラ氏、クリストファー氏、アルナス氏

左から 嶋本国際委員長、アルナス氏、
デブラ氏、石橋理事長、クリストファー氏、
ナイジェル氏

競技別グループのトレーニング
(日本語音声➡日本手話言語➡国際手話)
または(国際手話➡日本手話言語➡日本語音声)

デフリンピックでの通訳経験の事例を講師が次々と語り、熱心に聞き入る参加者

国際委員会、講師5名の他、情報保障や運営協力の国際手話通訳者、手話通訳士のみなさん

4人の講師の両側が国際手話通訳者
国際手話➡日本手話言語に通訳
身近な話題で盛り上がり。

司会は国際委員の小林洋子委員


競技別グループでのトレーニング


6月30日(月)東京都スポーツ推進本部
国際スポーツ事業部(左)から手話言語でご挨拶

東京都スポーツ文化事業団(左のお2人)から、委嘱手続きまでの流れを説明

6月29日(日)全員で思いを込めて「デフリンピック」!!
デブラ氏、石橋理事長、東京都スポーツ文化事業団デフリンピック
準備運営本部長 小室氏、クリストファー氏

【参考】
※ 東京2025年デフリンピック公式サイトへ
※ 現在までのデフリンピック2025日本開催に向けた取り組み
※ デフリンピックについてはこちらへ