手話言語とは何か?:アジア太平洋地域における手話言語の法的認知に向けたESCAPガイド



国際連合アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が公式手話言語について、パンフレットを発表しました。

手話言語とは何か?:
アジア太平洋地域における手話言語の法的認知に向けたESCAPガイド

レポート
2023年4月28日

要旨
手話言語は独自の言語であり、この認識は、「障害者権利条約(障害者の権利に関する条約)」に明記されています。世界では、7000万人のろう者がおり、200以上の手話言語が使われています。しかし、ほとんどのきこえる人は手話言語に触れたことがなく、ろう者や手話言語について誤解していたり、知識が限られていたりします。アジア太平洋の社会では、ろう者の思いや意見を耳にする機会や、ろう者の姿を目にする機会はほとんどありません。アジア太平洋地域は、社会的、文化的、言語的多様性に富んでいます。手話言語とろう文化は、この豊かで多様な社会の重要な要素です。

手話言語とは何でしょうか?「アジア太平洋地域における手話言語の法的認知に向けたESCAPガイド」は、手話言語に関する誤った説に対して反論することを目的としています。また、このガイドでは、手話言語とろう者の歴史、独自の要素、文化を説明しています。そして、ろう児のための早期学習、ろう教育、手話言語通訳の重要性を明確にしています。手話言語を言語として認知し、ろう者の日常生活における多様な状況での使用を促進する法律の重要な要素を提供しています。このガイドは、アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の加盟政府を対象に作成された手話言語に関する最初の出版物であり、加盟政府が、ろう者、ろう者の言語的権利、ろう文化に関する条約規定を実施するための基礎として、手話言語の重要性を理解できるよう支援することを目的としています。本ガイドは、ESCAPと日本財団の協力により作成されました。

原文:ESCAPウェブサイト「Sign language, what is it? : an ESCAP guide towards legal recognition of sign languages in Asia and the Pacific」

原文のPDF版ガイドをダウンロード(256ページ)
ガイド表紙

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