優生保護法裁判・東京高裁判決を受けて(声明)
優生保護法裁判・東京高裁判決を受けて(声明)
2022年3月11日
一般財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 石野 富志三郎
2022年3月11日、東京高等裁判所で行われた旧優生保護法を巡る控訴審では、第一審の請求棄却を覆す判決が言い渡されました。
先月22日の大阪高等裁判所と同様に、東京高等裁判所でも「旧優生保護法は違憲であること」そして「除斥期間の適用は認められない」という判断が示されたことは、法の正義が示されたことであり、私たちを勇気づけました。
旧優生保護法の被害者を一刻も早く救済するために、国は、今回の判決に対し上告せず、また、大阪高等裁判所の控訴審の上告も取り下げるべきです。
それこそが、被害者への非人道且つ差別的な行為や、我が子を産み育てるという、誰もが持つ当たり前の人権を奪った誤りを正すきっかけとなります。
一日も早く、被害者の人権回復の道を開くため、私たちはたたかっていきます。