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全日本ろうあ連盟スポーツ委員会による和訳(2010/12/13 掲載)

ICSD eNews 和訳版 2010年10月号

  (ICSDウェブサイトの原文)

目次(一部)

技術委員からのメッセージ:アルペンスキー

アルペンスキーヤーのみなさん、こんにちは。

2010年1月25日-26日 ヨーロッパカップ、スロバキア・ヤスナ大会
私はEDSO(ヨーロッパろう者スポーツ連盟)の技術委員として、2011年冬季デフリンピック視察直後に開催された、ヨーロッパカップに参加していました。2010年1月27日に開会式が行われ、EDSO理事のパンスキー氏の臨席のもと、7ヶ国から38名の選手が集いました。ジュニアの選手が男子8名・女子7名、一般男子の選手は20名、女子は3名という構成で、コーチ15名、役員たちも出席しています。沿道の人々は、選手のパレードを楽しみ、さまざまな催し物とともに、現地の子どもたちがスロバキアの伝統舞踊を披露しました。開会式とスポーツプログラムを準備したのは、15名の組織委員会メンバーたちです。初日の競技は滞りなく運営され、本大会初のジュニア競技が実施されました。私には、すばらしい未来が見えました。ジュニア選手が数多く参加してくれたからです。ジュニアたちは野心とモチベーションをもって、メダルを獲得していきました。実に大切なことです。荒れ模様の天気のため、厳しい環境ではありましたが、エキサイティングなレースとなりました。最終日のセレモニーでは、国際的な伝統民俗フェスティバルと、すばらしい花火が行われました。ヤスナのスキーリゾートは、すぐれたスキー場です。競技の運営も問題なく、すばらしい出来でした。冬季デフリンピックの本番リハーサルとでも言うべきものです。冬季デフリンピックでも、近い将来、ジュニア選手権大会を開催できるようになることでしょう。

2010年12月5日、ドイツスキー連盟との会合:ICSD副委員長国際スポーツ担当、ジョゼフ・ウィルマーディンガーも同席
私の目標は、FIS(国際スキー連盟)のライセンスを取得することです。今回の会合では、なぜわれわれはいまだライセンスを取得できないのかという問題について話し合いました。ろう者スポーツのことも話題にのぼり、世界選手権・冬季デフリンピックは、IPC(国際パラリンピック委員会)・IOC(国際オリンピック委員会)と同じ原則で運営されているということも話しました。会合は有意義なものとなり、DSV(ドイツスキー連盟)理事と、多忙なスケジュールの中にあって、本会合に同席してくださったICSD国際スポーツ担当副委員長、ジョゼフ・ウィルマーディンガーに感謝します。

男女別・国別メダル獲得数
1949年ゼーフェルト大会から2007 年ソルトレークシティ大会まで

男子メダル獲得数 1. ハンス・ライノルウェー 金8 ・銀1・銅2
2. アンドリュー・スワンオーストラリア 金7・銀3・銅1
3. ビットリオ・パラティーニイタリア 金6・銀1・銅7
女子メダル獲得数 1. ぺトラ・クルコバチェコ 金8・銀2・銅2
2. ヘレネ・ゾンダーガースイス 金6・銀2・銅1
3. ヘルリンド・ヒューバーオーストリア 金5・銀0・銅1
国別メダル獲得数 1. ノルウェー金18・銀12・銅12
2. スイス金17・銀22・銅18
3. オーストリア金16・銀17・銅12
 
第17回冬季デフリンピックにおける機材のルールについて
以下はFISにおける、スキー板の長さ、防振パッド、競技用スキーウェアについての規則です。
 
スキー板の長さ
競技男子女子
滑降215 cm210 cm
スーパー大回転  205 cm  200 cm  
大回転185 cm180 cm
回転165 cm155 cm
 
すべての競技における、防振パッドの高さは、男子・女子ともに最大50mmです。

滑降、大回転、スーパー大回転では、競技用スキーウェアはプロンブ(合格証)をつけなければなりません。 ヤスナ・ニースケ・タトリ・スキーリゾートには、プロンブ(合格証)をつけるのための設備がありません。選手は各自、自宅で競技用スキーウェアのプロンブ(合格証)をつけてください。

詳しい情報は、FISの2010/2011年度版最新ルールブック、競技用機材と商標の規定についての項目(PDFファイル)をご参照ください。

もうすぐスロバキアでお目にかかれますように。

敬具

マイク・シューマウザー(Mike SCHMAUSER)
ICSD技術委員長―アルペンスキー