※全日本ろうあ連盟仮訳
世界ろう連盟ウェブサイト「2022年国際ろう者週間 2022年手話言語の国際デー #IWDP & #IDSL」
原文:International Week of Deaf People 2022 International Day of Sign Languages 2022 #IWDP & #IDSL
https://wfdeaf.org/iwdeaf2022/
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2022年国際ろう者週間
2022年手話言語の国際デー
#IWDP & #IDSL

動画

2022年9月19~25日
IWDPロゴ
2022年のテーマ:
Building Inclusive Communities for All
「全ての人のためにインクルーシブ社会を築く」
動画

日にち別のテーマ

2022年9月19日(月)「教育における手話言語」
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ろう児の認知的発達・社会的発達のためには、出生時より、流暢な手話言語のモデルを通して手話言語を獲得していることが非常に重要です。他の言語を学ぶためには、強力な言語基盤をもっていることが必要です。多くのろう児は、手話言語が流暢でない家族のもとに生まれています。そのため、ろう児と家族が、自国の手話言語を学び、使用できるよう、手話言語習得と家族への支援を提供するサービスが必要です。


2022年9月20日(火)「ろう者のための持続可能な経済的機会」
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国際労働機関(ILO)によると、2011年時点で、障害のある人(ろう者を含む)の約80%が、労働年齢に達しています。また、世界各地の報告書によると、ろうコミュニティでは、不完全就業や失業の割合が高いことが分かっています。障害のない人と同等の労働条件・給与で、公正でインクルーシブな労働市場にアクセスできることは、ろう者がコミュニティにインクルージョンされ、より平等な社会を実現するための一歩です。


2022年9月21日(水)「全ての人のための保健医療」
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保健医療に関連する情報・サービスへ完全にアクセスできることは、私たちが、最も基本的な権利を享受するための大前提です。しかし、ろう者が、保健医療や保健医療関連の情報・サービス・戦略にアクセスしようとすると、障壁・軽視・差別に直面してしまいます。保健医療ニーズや保健医療に関するアクセシブルな情報を、自国の手話言語で提供することが、現在も求められています。新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、命を救うための保健医療情報・サービスにアクセスする上で、ろう者が非常に困っていることが浮き彫りになりました。このような状況のため、ろう者が、質の高い保健医療に、自国の手話言語で対等にアクセスすることができず、取り残されることが多くなっています。各国政府は、ろう者を含む全ての人にとってアクセシブルな保健医療関連の情報・サービスを、その国の手話言語で提供する責任があります。


2022年9月22日(木)「危機の時代におけるろう者の保護」
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この1年で、危機的状況におけるろう者のウェル‐ビーイング(注1)を保証するための、新たなニーズと新たな方法が明らかになりました。様々な危機の状況(感染症、気候変動、自然災害、武力紛争を含む)において、世界中のろう者は、言語剥奪、社会経済的な不利益、オーディズム(聴覚至上主義)を経験しています。この日は、私たちが直面している様々な危機、複合的な危機、重なり合う危機の中で、全てのろう者の人権を確保し、維持することの重要性について強調します。


2022年9月23日(金)「手話言語で団結しよう!」
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「手話言語の国際デー」であるこの日、私たちは、ろうコミュニティ、政府、市民社会の代表者たちが、世界中の様々な国の手話言語を認知し、促進するために行ってきた集団的努力を讃えます。手話言語がろう者にとって不可欠な人権であることを支持する宣言に、共に署名をしましょう!私たちが手話をするのは人権です!


2022年9月24日(土)「交差するろうコミュニティ」
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ろうコミュニティは多様で、交差的なコミュニティです。この日は、豊かで多様なろうコミュニティおよび、わたしたち多様なろうコミュニティが共有する、世界の中での多くの生き方・在り方をお祝いします。これらのアイデンティティーの中には、ジェンダー・年齢・セクシュアリティー・言語的選択・民族性・社会経済的背景・障害・宗教が含まれています。政府とろうコミュニティは、サービス・プロジェクト・権利擁護活動において、ろうコミュニティの交差的な性質を認識し促進しなければなりません。ろうコミュニティとろう協会は、自国の全てのろう者をインクルージョンしなければなりません。私たちは共に、全てのろう者を尊重し、インクルージョンする強いコミュニティを築くことができます。


2022年9月25日(日)明日を担うろうのリーダーシップ
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100年以上にわたって、世界中のろうコミュニティは、自分たちの人権を向上させるために、代表的な協会を組織してきました。これらの団体は、「私たちのことを私たち抜きで決めないで」の原則を実現するために、資金・能力開発・エンパワーメントを必要としています。この日、あなたの地域の、国の、世界のろう者団体を支援してください!


2022年9月23日
IDSLロゴ
2022年のテーマ:
Sign Languages Unite Us!
「手話言語で団結しよう!」
動画

この記念行事は、2017年に採択された国連総会の決議A/RES/72/161により、9月23日を「手話言語の国際デー」と認定したことから生じています。

グローバル・リーダーズ・チャレンジに参加する

2022年の「手話言語の国際デー」では、手話言語によって生み出される「団結」に再び焦点を当てます。手話言語が自国の活気ある多様な「言語景観(注2)」の一部となるよう、ろうコミュニティと政府や市民社会組織が手を取り合って、育成・促進・認知するための共同努力を続けます。
国のリーダー(首相、大統領、その他の政府関係者、国会議員、市議会議員など)は、自国の手話言語で今年のテーマである「手話言語で団結しよう!」とて表現してください。

このチャレンジの詳細については、こちらをご覧ください

手話言語をブルーライトで輝かせよう!

公共の場所や公共のランドマーク、公式の建造物、大統領官邸、地方行政の建造物、市庁舎、競技場、その他のあらゆる場所で、2022年9月23日にブルーライト(青い光)を照らすよう呼びかけます。このイベントは、手話言語をブルーライト(青い光)で輝かせることを通じて、世界・市民・コミュニティ・社会を団結させることを狙いとしています。
本イベントに関するお問い合わせは、idsl@wfdeaf.orgまでお願いします。

このチャレンジの詳細については、こちらをご覧ください


注1:ウエル‐ビーイング
『デジタル大辞泉』によると、「身体的・精神的・社会的に良好な状態。特に、社会福祉が充実し、満足できる生活状態にあることをいう。」
【引用文献】”ウエル‐ビーイング【well-being】”, デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-04-18)

注2:言語景観
情報・知識 imidas によると「街頭、公共施設、店舗などに見られる言語表記のこと。」
【引用文献】"言語景観[言語とコミュニケーション]", 情報・知識 imidas, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2022-04-14)

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