フォーラムが目指すもの

イベントのねらい

近年、障害者権利条約で最も重要な用語として「アクセシビリティ」があり、わが国でも情報アクセスや施設のアクセス等を包含する概念として紹介されていますが、残念ながらまだ市民の十分な理解を得るに至っていないのが現状です。とりわけ、聴覚障害者の情報アクセスは、視覚からの情報が非常に重要ですが、聴覚障害者が抱えているバリアが目に見えないだけに理解が進まない状況に置かれています。
近年、聴覚障害者の通信手段や映画、地上波放送のデジタル化等に伴うテレビ等の字幕普及は急速な発展を見せています。あらゆる情報への文字や手話による情報アクセスが普及することは聴覚障害者のみならず、他の障害者や健常者に対しても大変有効です。
アクセシビリティの理念を市民に広めるため、現在の聴覚障害者を取り巻くアクセシビリティの啓発事業を行い、情報アクセシビリティが確保された社会の広がりを促していきます。

効果と今後の展開

多くの関係者に本イベントへ参加して頂くことにより、聴覚障害者のアクセシビリティ及び活用方法について幅広い理解を得ることが見込まれます。
また、聴覚障害者のアクセシビリティを支える関係各所との連携により、日本における情報アクセシビリティに関する機器・システム等を一堂に集めることができ、情報の共有化を図ることができます。
障害者の情報アクセスの必要性について理解して頂けることにより、情報・アクセスに関する法整備が進むことが期待できます。
その他、学術関係者のご支援に関する効果としては、最先端の技術研究発表の場、及び、産学協同研究等の場の提供、情報通信技術に関わる技術の発信による学生・関係者の裾野拡大、そして、多くの聴覚障害者の生活文化の改善への寄与などが期待されるところです。

おいで頂きたいお客様

(1)市民
聞こえない人のことを知らない方、手話を最近学び始めた方にアクセシビリティについて関心を持って頂き、アクセシビリティの普及の担い手になって頂ければと考えます。

(2)当事者
ろう者、難聴者にリレーサービスや最新の技術動向に触れてもらい、来る未来のイメージを構築出来るようにし、どのように動けば良いか考えるきっかけになればと考えます。

(3)行政・事業者・学術関係者
行政・事業者・学術関係者に良いモデルと今後の動向を把握して頂き、サービスの質的向上を図ると共に、サービス提供事業者の新規参入促進等の市場の裾野拡大をねらいます。

実行委員会体制

  • 実行委員会
    • 名誉会長 清水潔(明治大学特任教授・弁護士)
    • 名誉副会長 尾形武寿(日本財団理事長)
    • 名誉副会長 村上芳則(筑波技術大学学長)
    • 実行委員長 石野富志三郎(理事長)
  • 準備室
    • 準備室長  久松三二 (常任理事・事務局長)