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動画については、このページで発信致します。

 
IAFの大成功から一週間が経ちました。石野富志三郎IAF委員長より主催者を代表して、皆様へお礼のビデオメッセージをお送りします。

 まず、情報アクセシビリティ・フォーラム(IAF)の主催者代表としてお礼を申し上げたいことがございます。

 この間の11月22日~24日の3日間、東京都の秋葉原でIAFを開催いたしました。当初は、この期間に多くの方が集まるかを心配しておりましたが、当日、蓋を開けてみましたら、続々と多くの方にご来場いただきました。映像エリア、様々な会議エリア、展示エリアなど各所にお越しいただいた方々の総計で、延べ13000人を超える入場者にお集まりいただき、うれしく思いました。

 その後も、マスコミをはじめとした、様々な方からご意見や声をお聞かせいただきました。総じていいますと、全日本ろうあ連盟がこのようなイベントを主催し、企画し、きちんと運営されていることを「凄い」と驚かれたということですね。どういうことかと言いますと、全日本ろうあ連盟という障害者団体がいろいろな方々を巻き込んで企画を進めていけたということです。「不可能」を「可能」に変えていくイベントだったと言えると思っております。

 2つ目には、情報アクセシビリティというと、なかなか市民にとって、なじみがなく、また理解できないような内容であったのですが、このフォーラムをきっかけに、情報アクセシビリティが何かが勉強になったということです。

 3つ目は、先ほど話しましたように、13000人を超える入場者のうち、半分が若い方々でした。

 若い方々は、どちらかというと、手話やろうあ者、ろうあ者問題、難聴者問題など、様々なことをあまり深く見る機会がないことが多いようです。この方々がフォーラムに参加して、「こういう方がいるのか。へぇー、自分と同じ、何ら変わらない人間なんだ」というような、共感を得ることができたこと、それが4つ目です。

 5つ目は、マスコミの方々からの話ですが、「ろう者、難聴者、聞こえない方々は情報弱者ではあるけれども、それだけでなく、健聴者でも、子どもや高齢の方にとっても、様々な人のための情報アクセシビリティの考えにできるのだ、社会を変えないといけない。今まではバリアフリー、ユニバーサルデザインという考え方でやってきたけれども、それだけではないのだ。情報アクセシビリティについてはきちんと社会が変わっていければ、全ての情報が共有され、コミュニケーションも豊かになるのかな。それこそが基本的人権と言われるゆえんですね」というような話をいただきました。

 これら5つが今回のIAFの特徴だったのではと思います。

 このフォーラムを今後続けるかどうかはこれから内部で審議していかないといけないのですが、特に、スポンサーを今後、どのような段取りで確保していくかが課題となります。それだけではなく、開催地を続けて東京にするか、それとも、別の地で開催するか、も検討に含めて考えていきたいと思っています。

 最後になりますが、皆様、このたびは、本当に、ありがとうございました。

 
久松三二IAF準備室長(兼全日本ろうあ連盟事務局長)より、皆様へお礼のビデオメッセージをお送りします。

 情報アクセシビリティ・フォーラム(IAF)に多くの方々にお越しいただき、非常に盛り上がり、成功裡のうちに終了いたしました。
 皆様の多大なご協力に対しまして、改めまして心よりお礼を申し上げます。
 誠にありがとうございました。

 今回は、IAFに(要員として)ご協力いただいた方々、関東地域の方々、手話通訳の方、また、ろうあ団体の役員の方々、皆様にご協力いただきました。
 本当に、皆様には3日間、朝から晩までずっとご協力いただいたのですが、疲れもあったでしょうが、疲れの表情などを見せることなく、常に笑顔で、常に温かくお客様におもてなしいただいている様子を見て、非常に感激いたしました。

 やはり、この世界、ろうあ運動の世界では、差別的な怒りを持ち、また、批判的な行動、きちんと見ていく行動を持っていくことは大切なことです。
 その一方で、いろいろな方々への理解を広めていくときに、いろいろな方の支援をいただき、お互いの親睦を深めていくのも非常に大切なことだと思います。
 これから、今の社会を変えていくには、当事者の力が発揮できるような状況(環境)を作っていく――。けれども、このような状況を作るためには、周囲の理解が必要です。
 周囲の力をお借りし、手と手を携えて、取り組んでいくことが、今後の社会を変えていく力となります。このIAFはそのようなきっかけ作りとなりました。

 今後も、社会を変えて、啓発普及していく、そのような状況を作っていけたらよいな、と思っています。ぜひ、皆様のご支援をいただきながら、頑張っていきたいと思っています。

 この度は、本当にありがとうございました。

 
要員本部責任者の川津雅弘(関東ろう連盟事務局長)より、皆様へビデオメッセージを送ります。

 本日(11月2日)、要員説明会がこれから始まります。
要員担当(要員本部の責任者)を務めております川津雅弘と申します。
本日までにお申し出下さった要員の方は全員で165人になります。
この方々に11月22日~24日の情報アクセシビリティ・フォーラム
(IAF)の期間中に担っていただく役割や配置などについて
きちんと説明し、ご理解いただいた上で、当日の成功につなげられるように
頑張って盛り上げるよう取り組んでいきます。
どうぞ、皆様のご協力をお願いいたします。

 
広報グループからの連絡①「IAFに入場するには」

 やあ、こんにちは。
 私は情報アクセシビリティ・フォーラム(IAF)の準備委員、広報グループのチーフを務めており、全日本ろうあ連盟理事も兼ねております、吉原孝治と申します。よろしくお願いいたします。
 さて、IAF本番までもう、あと一週間。準備室はいま開催の準備に追われている最中です。
 まず、(3つのうち、)①ですが、「参加申込はどうやったらいいの」との問い合わせが入ったりしています。
 全日本ろうあ連盟会員の方は、自分が在籍している最寄りのろう団体の事務所に行って問い合わせたり、申し込んだりすることで協力券を入手することができます。この券がないと、入場できません。
 また、健聴者も企業関係者に入場いただくには、こちらIAFの主催団体である当連盟の事務所に申し込む方法がございます。必要枚数をお伝え下さい。こちらの招待券を入手することで、入場することができます。お申し込みいただく方法としては、インターネットによるホームページにてお申し込みいただき、事務所よりの返信メールをプリントアウトいただいて、それを当日、会場である秋葉原のUDXビルにある総合受付へ行って手続きいただきますと、招待券が入手でき、この券で入場できるようになります。
 このようにして、協力券もしくは招待券を入手することが入場するための必要条件です。
 ご覧いただける内容としましては、展示エリア、会議エリアの2つになります。
 もう1つの映像エリアにつきましては、シアター形式になっているため、座席指定券が必要です。つまり、先の招待券、協力券とは別に、映像エリア専用のチケット代金として、1回のプログラムごとに1000円の座席指定券を入手いただくことが必要になります。
 当日では、入手できるかどうかわかりません。現在、お申し込みが続々届いておりますので、早めにお買い求めいただくことをお勧めいたします。
 お申し込み方法としては、IAFのホームページ内の映像エリアのページをクリックすることです。ただし、1回以上クリックされると、お申し込みが無効になってしまうので、必ずクリックは1回のみでしていただくようご注意ください。
 いくつかのプログラムを希望されても、1回のお申し込みにつき1つのプログラムのみのお申し込みになります(※2つをご希望される場合は2回分、3つなら3回分のお申し込み処理が必要になります)。1回につき1000円が必要です。もちろん映画だけをご覧いただいて、お帰りになっていただいても結構ですし、映画をご覧いただいた後、会議や展示エリアもご覧になりたいとなったときには、当然、招待券および協力券が必要になります。ぜひ、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 
広報グループからの連絡②「コミュニケーション支援ボードとは?」

 次に2つ目です。
 秋葉原駅に行って、駅員にコミュニケーションが通じないために困ってしまうことはないでしょうかとのこと・・・。いえ、大丈夫です。あらかじめ駅員にお願いしてあります。それは何かといいますと、コミュニケーション支援ボード―――。これです。
 秋葉原のUDXビルは駅の目の前にありますし、駅にお願いし、同ボードを置かせてもらっています。
 例えば、「トイレはどこ?」というご質問、秋葉原駅内のトイレがどこにあるかに迷われたときに、駅員にたずねられた場合は、駅員から、このボードを示されて指さしてもらったりすることができます。
 バス乗り場や空港への行き方をたずねるためのアイコンもあります。これと、これです。他のアイコンなどは、こんな感じです。
 このボードは、共用品推進機構という団体と一緒に作った物です。駅ホームで降りた後に迷われたら、ぜひとも駅員におたずねください。このような形で支援いただけますよ。
 ぜひ、よろしくお願いいたします。

  → コミュニケーション支援ボード(駅用)
    http://www.ecomo.or.jp/barrierfree/comboard/comboard_top.html

 
広報グループからの連絡③「UDXビル内のレストランでも」

 こちらのポスターにあります通り、参加者の皆様には当日、秋葉原のUDXビル4階と6階をご覧いただきますが、このビルの中に、美味しく食事できるレストランなどがあります。これらのお店をまとめて「アキバイチ」といいます(リーフレットを見せる)。こんなにあります。この場での、ろう者とのコミュニケーションはどうなるのでしょうか?
 コミュニケーションに行き違いが生じないように、あらかじめ、店の方々にお願いしています。コミュニケーション支援ボードも置かせていただいています。ご安心下さい。
 どんな内容かといいますと、これです。
 店の方が、お客様がろう者であることがわかったら、この用紙をお出しし、お客様にお答えいただきやすいように配慮いただきます。「何名様ですか」とかをたずね、ろうのお客様には数字を手でお答えいただくだけです。
 他に、例えば、ろう者がたばこを吸いたい場合とか、そうでない場合とか、喫煙席か禁煙席かどちらかをアイコンで選んでもらえます。大体、指さしでお答えいただけます。
 お店に置いてありますので、安心してのお食事をしていただけます。
 次は、これをごらんください。こちらは、この「アキバイチ」のリーフレット。このリーフレットに、この用紙をはさんだものがビル内の各所に置かれてあります。
 イラストを指さして会話することができるように工夫されています。
 IAFが示すとおり、情報アクセスを保障し、ろう者も健聴者も互いにコミュニケーションができないということにならないよう、円滑なコミュニケーションができるような環境作りをめざしているイベントですし、店の方にとっても良い勉強となり、この経験を活かしていただいて、次の場に広がり、どこでも、どこに行っても、このような用紙が用意されるようになると、よいですよね。
 このイベントが成功するように、ぜひ、皆さんのご協力をいただき、多くの方々にご覧いただき、自らが経験できるように、コミュニケーション支援ボードをぜひ、ご体験下さいませ。
 皆様のお越しをぜひ、お待ちしております。
 またお会いしましょう!

 
「たき火」のプロモーションビデオ公開!

 ギャローデット大学もびっくりした!
 日本が世界に誇るろう者の文化遺産,必見!

 「たき火」

 深川勝三監督(1972年制作・2013年完成)
 11月24日(日)午後4時~6時
 秋葉原UDX4階 UDXシアター
 指定席料 1000円(当日でも空きがあれば同額でOK)

 
「小さな下町」のプロモーションビデオ公開!

 情報アクセシビリティ・フォーラムのオープニングを飾るデフ・ムービー

 「小さな下町~さくらの詩~」

 おおだてのぶひろ監督
 11月22日(金)午後1時~3時
 秋葉原UDX4階 UDXシアター
 指定席料 1000円(当日でも空きがあれば同額でOK)
 最初にオープニングセレモニー(10分)あり

 
会議エリアのご紹介

 情報アクセシビリティ・フォーラムの会議エリアを担当しています井上(正之)と申します。フォーラムの開催も早いもので来週になりました。
 私から会議エリアの内容をご紹介したいと思います。よろしくお願いします。
 会議エリアの内容は3つあります。
 1つ目は国際ワークショップ。2つ目はIAFカンファレンス。3つ目はIAFワークショップ。これらの3つがあります。
 まず、国際ワークショップの内容は、電話リレーサービスについてがテーマです。アメリカ、イギリス、韓国、タイから専門家の方に来ていただき、お話いただきます。非常に関心の深い、面白いお話が聞けると思いますので、ぜひご出席くださいますよう、お願いします。
 次に、IAFカンファレンスでも、同じような内容のお話が聞けます。例えば、映画監督で知られる早瀬さんの講演、アメリカ人のサックス氏によるアクセシビリティの方向性の提言とか、パネルディスカッションなど、いろいろあり、どれも面白い内容ばかりです。ぜひ、ご出席ください。
 3つ目のIAFワークショップですが、全部で11つのレポートがあります。いろんな立場の専門家に来てもらって、いろんなお話をお聞かせいただきます。
 例えば、NHKとか、交通、字幕など。いろいろなことに関わっておられている立場の方々によるアクセシビリティに関する興味深いお話があります。
皆さま、ぜひ、ご参加下さいますよう、よろしくお願いいたします。

◆映像エリア情報 2013/10/9

(1)映像エリアのご紹介


映像エリアを担当します大杉です.よろしくお願いします.
映像エリアのプログラムを組むにあたって考えたことがあります.
それは何かというと,私たちろう者が映画を見たくても字幕がないというバリアがありますね.
まずはこのバリアをなくして,あらゆる映画を楽しみたいという気持ちが1つ,次にろう者の生活や文化をろう者の視点で描くよい映画を作りたいという気持ち,3つ目に映画の上映運動をさらに広げて行きたいという気持ちがあります.

このような私たちろう者の映画に対する気持ちをプログラムに反映できるよう努めました.
そして,多くの方々のご協力を得てプログラムの準備をしているところでございます.
講演形式,上映形式,色々用意していますので,多くのみなさまにご来場いただけますことを心待ちにしています.

(2)11月22日金曜日について 


情報アクセシビリティ・フォーラムは映像エリア,展示エリア,会議エリアの三つで構成されており,会場は東京の秋葉原駅すぐの秋葉原UDXという所になります.
期間は11月22日から24日までの三日間ですが,展示エリアと会議エリアは23日と24日の二日間のみになります.
22日は映像エリアのみの開催となり,午後1時から夕方までプログラムが用意されています.
夜には手話言語法関連のイベントがございますので,このイベントにご参加を予定されています方々は午後の映像エリアにもぜひお越し頂けますようよろしくお願いします.

 

(3)映像エリアの座席指定券の申込方法について


映像エリアの会場は秋葉原UDXの4階にございますUDXシアターになります.入場は自由ではなく,座席指定券が必要となります.1枚1000円です.申し込む方法はホームページの予約フォームにご記入いただく方法と,全日本ろうあ連盟加盟団体に配布しておりますFAX申込用紙を使う方法がございます.ぜひ早めにご予約をお願い致します.ご予約を受け付けましたら,事務局から座席指定料のご振込方法,当日に座席指定券を受け取る方法など詳細をご連絡させていただきます.

 

(4)映像エリアの情報保障について 


映像エリアの情報保障についてご説明致します.
日本手話と日本語の情報保障を基本とします.
音声日本語の映画には字幕がついており,日本手話による映画も日本語の字幕をつけております.
又,出来る限り音声をつけられるようにしています.

講演の時は日本手話ー日本語の通訳が用意されています.
国際手話による講演が1つございますが,日本手話と日本語への通訳があります.
盲ろうの方々は,例えば触手話通訳,拡大文字,接近手話通訳の情報保障が必要になる場合は,事前にお申し出ください.
車いす用のスペースも設けてございますので,必要な方々はホームページの予約フォームの「車椅子用スペース」にチェックを入れてお申し込みください.

 
映像エリアの宣伝(1)司会の庄﨑隆志さんと貴田みどりさんより

貴田:11月22日から24日まで3日間情報アクセシビリティ・フォーラムがあります。映像エリアでは、わたし貴田と…
庄﨑:じゃあーーん(登場)
貴田:庄﨑さんが司会を務めます。
2人:よろしくお願いします。
貴田:庄﨑さん、上映される映画4本のうち、おすすめの映画は何ですか?
庄﨑:全部!
貴田:え~全部!!え。せめて、1本選んで下さいよー
庄﨑:えー。どれもいいんだけどなぁ。1つだけ?う~む、では…
貴田:わかった!「たきび」ですね。
庄﨑:そうです。ろうの監督が作った映画です。おすすめですよ。
貴田:どんな内容なんですか?
庄﨑:今年の夏、港区の三田福祉会館で行われた鑑賞会で見たんですが、感動しました。とても古い映画です。監督は深川勝三っていうんだけど知ってる?
貴田:知ってます。ろうの映画監督ですよね
庄﨑:そうそう、今はもうおられません。天国にいますね。今度映画が公開されるので天国で喜んでいると思います。8mmフィルム、1本で3分しか撮れないのでフィルムを変えて20、30本…、昭和39年〜昭和47年の8年間撮り続けてきたんです。「ゆずり葉」の映画に似てますね、あれも主人公が8mmと撮っていたでしょ。あれと同じ感じ。古い街並みや当時のろう者の生き様などが伝わってきて感動しました。ぜひ、皆さんにもみてほしいと思います。おすすめです!!
貴田:この映画は24日の午後4時から上映されます。
庄﨑:貴田さん、あなたはどれを?
貴田:あたし?「舟を編む」です。
庄﨑:ああ、有名ですね。
貴田:日本の映画で主演は宮﨑あおい、松田龍平の2人が演じています。見たいと思っていたんですが、字幕がなかったんです…。でも今回は字幕がつくのでぜひ見たいと思って。楽しみにしています。内容は辞書作りに関わる人々の心温まるストーリーです。
庄﨑:楽しみですね。もとは本が有名で映画化されたんですが、字幕がないんですよね。日本の映画なのに、日本国民である自分が見れない…。でも情報アクセシビリティのおかげで字幕がつくので安心ですね。ぜひ、見たいですね。
庄﨑:それから22日金曜日午後1時からおおだてのぶひろ監督の「大きな上町」…
貴田:違います(笑)タイトル間違ってます…。小さな下町…
庄﨑:失礼しました。「小さな下町・さくらの詩」の上映があります。ぜひ見にいらして下さい。この映画の前にオープニングセレモニーをやります!えっと内容はね…
貴田:ストップ!しーっ、内緒。その内容は当日のお楽しみ!
庄﨑:ああ、そうでしたね。楽しみにしてくださいね。
2人:では皆さんぜひ映像エリアにお越し下さい。皆さんとお会いできることを楽しみにしています!

 
映像エリアのロゴマークの紹介

貴田:どうしたんですか。
庄﨑:ああ、これ、いいよね。何これ?
貴田:映像エリアのロゴマークです。
庄﨑:へぇ~.なるほど…。わかった、これは映画のフィルムを表しているんですね。
この「OK」というのは…、映画を撮影しているときに監督が出す「OK」かな?
貴田:違います(笑)ちゃんとした意味があります。そこに目がありますね。…「見る」ですよ.映画を目で見るイメージを考えたんですよ。
庄﨑:ああ、頭固いとだめだね。頭を柔らかくしなきゃね。なるほど。そっちの「見る」ね…。このDEAF×MOVIEという文字、聾の映画…という意味?
貴田:これはですね、ろう者が映画を作るという意味だけではなく、他にもろう者が映画を見て楽しめるという意味もあります。ろう者と映画がコラボするイメージなんです。
庄﨑:ろう者と映画がコラボ!!なるほど〜。
2人:では当日!!

 
講演(1)の内容について

講演(1)の内容についてです。昔の映画には音声がありませんでしたね。無声映画と呼びますが、映画に音声がつくようになったのは、1930年の頃です。無声映画の時代には、聴こえない人も聴こえる人も一緒に見て楽しんでいたことが想像できますが、音声がつくようになると、聴こえない人は映画を楽しむことが出来ずに寂しい思いをしたのではないでしょうか。日本で作られた映画を楽しめず、楽しめるのは洋画に限られるようになったということを、いくつかの映画を紹介する中で解説します。

 

講演(2)の内容について

講演(2)は映画の字幕についてです。例えば、米国から来た映画には日本語の字幕が付いていますが、ろう者が見て満足できるものかというと、そうではありません。誰かが手を叩いた音や何かが震える音などの情報が出てきませんから、「わからない」ということがありますね。しかし、最近は日本の映画にも字幕がつけられるようになり、満足できる字幕のついた作品もいくつか見られるようになっています。逆に満足できないものもあるわけですから、いくつかの映画作品を実際に上映し、映画字幕の専門家からお話を伺って、私たちが本当に見やすい字幕がどんなものなのかを考える内容です。

 

講演(3)の内容について

講演(3)は、映画に描かれるろう者の姿がどんなものかを考える内容です。最近の映画では、ろう者自身が出演する、聴こえる人がろう者を演じる、手話も取り上げられるといったことが増えてきましたが、昔はそういうことは滅多にありませんでした。初めてろう者が描かれた映画は米国の「ジョニー・ベリンダ」で1948年に製作・公開されたものです。それはどういうものだったのでしょうか。そして1961年に日本で松山善三監督が作った「名もなく貧しく美しく」ではろう者と手話がどのように描かれたのでしょうか。これら映画作品の数シーンを紹介して,映画に描かれたろう者像と手話観の移り変わりを解説します。

 

講演(4)の内容について

講演(4)の内容についてです。「手話とアニメーション」と題して、南アフリカ共和国から講師が来られます。Braam Jordaan、カタカナですとブラーム・ヨルダーンでしょうか、ろう者で、手話アニメーションを作る専門家、プロの方です。世界ろう者会議のPRで国際手話を使ったアニメーションが流れましたが、「手話を使うライオン」というと思い出す方が多いのではないでしょうか。ろう者の世界にとどまらず、聴こえる人の世界でも彼の作品は評価されています。今回の講演では、今までに製作したアニメーションが紹介されるなど様々な楽しみがあります。

 

講演(4)の講師よりビデオメッセージ 

ハロー!日本のろう者の皆さん。わたしの名前は Braam Jordaan・・・「aa」の表記が二つありますよ。南アフリカ出身です。11月24日に日本へ行きますよ!何をするかというと、講演です。創造的なアート心をもってどのような映画を作っているのか、手話言語と芸術映画がどう結びつくのか、そういうことをお話しします。多くの皆さんと意見を交換して、新しいアイデアや新しい未来を一緒に考えましょう。

(※事務局からのお知らせ:Braam Jordaan氏の講演は11月23日と24日の2回あります。両日とも時間は午前10時から12時まで。内容は同じです)

映画(1)の内容について 

映画(1)の内容についてです。「舟を編む」というタイトルの映画です。辞書の編集を担当する社員の職場での物語で、今年2013年に製作・公開されたばかりのものです。住友商事が映画のバリアフリー化、視覚障害者のために音声ガイドを、聴覚障害者のために字幕をつける取組みを続けています。この取組みによってバリアフリー化された「舟を編む」を全編上映しますので、みなさまお楽しみください。

映画(2)の内容について


映画(2)の内容についてです。ろう者、難聴者の生活のドキュメンタリー映画を3本上映します。1つは「生命(いのち)のことづけ」で日本障がいフォーラムが製作したものです。東日本大震災のときに起こったことを取り上げており、手話、字幕などがついている作品です。2つ目は「音のない3・11 ~被災地にろう者もいた~」で、同じく東日本大震災での出来事を題材に取り上げています。監督をされた今村彩子さんによるショートトークも予定されています。3つ目の作品は「紡ぐ TUMUGU」です。嵯峨野で開催されている「さがの聴覚障害者映像祭で入賞しているすばらしい作品です。盲ろうの女性が朝起きてから一日を過ごす様子をリアルに構成した内容です。以上、3本の映画作品でございます。

映画(3)の内容について


映画(3)の内容についてです。薪(まき)をくべて暖まる…「たき火」です。この作品を監督されたのはろう者の深川勝三さんです。残念ながら亡くなられていますが、日本のろう者で初めていくつかの劇場映画を監督した方でいらっしゃいます。撮影中に故人となられ、残されたフィルムが50年の歳月を経て、「睦(むつみ)ろう者映画友の会」の真摯な取組みとおおだてのぶひろさんの編集協力で今年完成し、公開されています。昭和35〜40年、手話が国民に広まり始めた頃ですね,その頃のろう者の生活が描かれ、感動する内容になっています。ぜひみなさまにご覧頂きたい作品です。


映画(4)の内容について

映画(4)の内容についてです。「小さな下町・さくらの詩」で、監督はおおだてのぶひろさんで、映画を多く監督されており、海外の映画祭でも評価されている方です。おおだて監督が2001年に監督したこの映画は、昔ろう者が様々な差別に苦しみながら、東京のある地域でろう協会を立ち上げたい、大阪の藤本敏文氏をモデルにしたろう者リーダーの励ましを受けてついに立ち上げる様子、その中でろう者どうしの恋が芽生えるストーリーもある作品です。ぜひ皆さんお越し下さい。
追って、講義についてもご案内致します。

 

◆浅和総合プロデューサーからのビデオメッセージ 2013/10/8

 

◆石野理事長からのビデオメッセージ 2013/9/26