新年のご挨拶



デフリンピックをみんなの力で
成功へ一直線!

一般財団法人全日本ろうあ連盟
理事長     
石野 富志三郎

理事長 石野富志三郎 あけましておめでとうございます。
 昨年は、全世界を震撼させた新型コロナウイルス感染症の拡大が次第に収まり、対面の活動が再開できた大きな喜びの年でした。
 東京2025デフリンピック開催まであと680日ほど。大会エンブレムや応援アンバサダー、開催基本計画なども決まりました。デフリンピックが開始してから100年という節目に日本で開催できることは日本のろうあ運動の誇りです。デフリンピックやデフスポーツの認知を高めるため「①みる②する③ささえる」を三本柱とした「デフリンピック・フェスティバル」を全国各地で開催します。今年1月から3月にかけては、関東(神奈川県)、中国・四国(鳥取県)、近畿(大阪府)での実施を予定しています。
 ろう者が地域のスポーツクラブへの入会を安全上の理由で断られたり、指導者など競技関係者との意思疎通が十分にできないなどでスポーツ競技を断念せざるを得なかったりといった状況が全国各地で起きています。このことからも当連盟は、デフアスリートをはじめ、きこえない・きこえにくい人や子どもたちがスポーツを通じて可能性を広げることができるよう、デフスポーツの発展を目指した「デフスポーツ・サポーター制度」の募集・運用にも力を入れています。このサポーター制度を通して、多くの方々からきこえない・きこえにくい人のスポーツ環境を改善し、社会の多様性を尊重した真の共生社会を築くための協力をいただければ嬉しく思います。
 最後に、全国各地の仲間やきこえる人との一体感をさらに強くして、みんなの力で東京2025デフリンピックの成功に向けた活動を盛り上げていきましょう。そして、「手話施策推進関連法」を実現させましょう。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。