ウクライナ危機に関する緊急声明について



to English version

 2022年2月24日に始まったロシア連邦のウクライナ侵攻は、国際社会やウクライナにおける平和と秩序、生命を著しく脅かす国連憲章に違反する行為であり、人道的にも許されるものではありません。ウクライナやロシア連邦の市民の方々に一刻も早く平和な日常が取り戻されることを強く望みます。
 戦争は市民に多大な犠牲と苦難を強いるものであり、特に子どもたちや障害のある人はさらに困難な状況に置かれることを、私たちは77年前の第二次世界大戦で学び、世界平和の誓いを立てたのです。その思いは、当連盟の決議の一つである「世界平和を目指そう」に表れています。
 障害者権利条約第11条では、危険な状況及び人道上の緊急事態に障害のある人の保護及び安全を確保するための全ての必要な措置を国に求めています。
 ウクライナを始め、世界中の障害のある人や子ども、そして特に障害のある難民に対して、世界各国が保護及び安全そして、また自ら選択する意思疎通手段により、情報を受け取れることや自由に意見や表現ができる権利を行使できることを確保することを求めます。
 当連盟は全国の仲間と共に国際社会における一市民として、幾多の悲劇を生み出す戦争に反対し、国際協調と世界平和を求め続けていきます。

2022年3月14日
一般財団法人全日本ろうあ連盟