きこえない・きこえにくい人の情報アクセシビリティに関する要望



 2021年2月16日(火)、中央合同庁舎第8号館にて、全日本ろうあ連盟の唯藤理事、倉野本部所長が河野行政改革担当大臣と面談し、きこえない・きこえにくい人の情報アクセシビリティに関する要望を行いました。

面談

連本第200541号
2021年2月16日

 行政改革担当大臣
 河野 太郎  様

東京都新宿区山吹町130 SKビル8F
電話03-3268-8847 Fax03-3267-3445
一般財団法人全日本ろうあ連盟
理 事 長 石野 富志三郎

きこえない・きこえにくい人の情報アクセシビリティに関する要望について

 日頃より、私どもきこえない・きこえにくい人の福祉向上に、ご理解ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
 きこえない・きこえにくい人をとりまく情報アクセシビリティの向上について、下記の通り要望いたします。

1.きこえない・きこえにくい人が在住地域で新型コロナウイルスワクチンを接種するにあたり、意思疎通支援や情報保障体制を整備してください

 全国の医療機関や市区町村の会場で、きこえない・きこえにくい人が安心して新型コロナウイルスワクチン接種を受けられるようにするためには、医療従事者からの説明時や医師の予診時における意思疎通支援や情報保障が必要です。
 医療機関やワクチン接種会場では、手話言語通訳者の配置や遠隔手話サービス体制の整備等を行うよう対策(財政措置を含む)を講じてください。
 また、きこえない・きこえにくい人が一人も取り残されることが無く、新型コロナウイルスワクチン接種について相談支援や情報提供が行えるよう、全国各地の聴覚障害者情報提供施設や当事者団体と連携した相談支援体制を整備してください。

2.きこえない・きこえにくい人への情報アクセシビリティと支援のため、聴覚障害者情報提供施設や意思疎通支援事業等におけるICTの活用や環境整備を推進してください

 新型コロナウイルス感染症により、オンラインやテレワークが社会に定着したように、これまで当たり前のように対面で行われてきていた手話言語通訳や要約筆記についても大きな影響を与えました。
 その一方できこえない・きこえにくい人を支援する施設である「聴覚障害者情報提供施設」は未だにICTの活用による情報提供や支援、意思疎通支援者の養成・派遣等の環境整備が進んでいません。
 障害福祉分野においても施設や事業にICTの活用や設備など環境整備を推進してください。

以 上