NHKより【NHK教育テレビジョン特別編成番組「学校放送番組、高校講座」におけるきこえない・きこえにくい学生への情報保障について(緊急要望)】に対する回答をいただきました



 2020年4月30日に提出した「NHK教育テレビジョン特別編成番組『学校放送番組、高校講座』におけるきこえない・きこえにくい学生への情報保障について(緊急要望)」に対し、日本放送協会より回答をいただきました。

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【NHK 教育テレビジョン特別編成番組「学校放送番組、高校講座」における
きこえない・きこえにくい学生への情報保障について(緊急要望)】について

 平素よりNHKの放送にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
会長宛にご要望をいただきましたが、視聴者のみなさまの窓口となっております広報局視聴者部から回答を申し上げます。

 NHKでは、幼児、子どもからお年寄り、目や耳に障害のある方など、 すべての視聴者が、見やすく、聞きやすく、 分かりやすく、 安心して視聴できる「人にやさしい」放送・サービスの充実を公共放送の使命ととらえ、平成30年度からの3か年経営計画でも重点事にかかげて、拡充に努めています。

 手話放送は、多重放送でお送りできないため画面のオン・オフができないという制約がある中で、一般の番組に手話表現を付与するよりも、Eテレの「手話ニュース」など、定時放送の手話番組の拡充を進めて参りました。「手話ニュース」では、ニュースの内容を正確に手話で伝えるために、ニュース原稿を手話で伝えやすいように短く寄き直し、その原稿をもとに最も適切な手話表現を推敲しています。放送に出る言葉の1つ1つを深く理解し、手話の表現にも精通したスタッフが不可欠です。

 学校放送番組や高校講座においては、手話放送を多重放送でお送りできないという点に加えて、番組数が非常に多いことや扱うジャンルが専門的で多岐にわたることなどから、手話放送の体制を組むことが困難となっていますことを、ご理解頂ければ幸いです。
 また、学校放送番組や高校講座では、放送時には、多くの番組で字幕を付与しております。ただ、ご指摘のとおり高校講座のホームページには字幕機能がありません。こちらにつきましては「文字と画像で見る」に加えて、「学習メモ」や「理解度チェック」のページを設け、番組内容の理解を深められるようにしております。 高校講座のホームページに字幕機能を付与するためには大規模なシステムの改修等を伴うため、今回頂きましたご要望を真撃に受け止め、引き続き機能の改善に向けて検討していきたいと考えております。

 今後とも NHK の放送事業にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

敬具  

2020年5月14日
NHK広報局視聴者部