第53回「社会貢献者表彰」受賞者発表及び表彰式典が開催
11月25日(月)帝国ホテル東京にて、第53回「社会貢献者表彰」受賞者発表 及び 表彰式典が執り行われました。
受賞された40件のうち、私たちろう者の生活を支えて下さっている「岡山放送株式会社」と「佐藤修氏(大阪府/全国ろうあヘルパー協議会推薦)」が表彰されました。
その後、石野富志三郎全日本ろうあ連盟理事長と岡山放送株式会社、岡山県聴覚障害者福祉協会手話放送委員会の皆さんで、加藤勝信厚生労働大臣、橋本岳厚生労働副大臣を訪問し、第53回「社会貢献者表彰」受賞の報告と共に、岡山県の手話言語条例の早期制定をお願いしました。
また、岡山放送株式会社東京支社を訪問し、西日本豪雨での経験から、災害に対する備え、避難方法等、聴覚障害者の防災に役立てていただけたらと「DVD 豪雨災害を生き抜く」を47加盟団体に贈呈いただきました。
● 公益財団法人 社会貢献支援財団(FESCO)ウェブサイト
≫ 第53回 受賞者一覧(PDF)
≫ 第53回 受賞者プロフィール(PDF)
以下、受賞者プロフィールより転載
岡山放送株式会社(岡山県)→ウェブサイト
岡山・香川を放送エリアとするフジテレビ系列の岡山放送は1993年から福祉をテーマにした手話付きのニュース特集「手話が語る福祉」を毎月放送している。聴覚障害者を取り上げたニュースを同じ障害がある人にも見て欲しいと画面に手話を入れたのがきっかけだが、健聴者に聴覚障害者を理解してもらうための放送にしようと、聴覚障害者の言葉である手話にこだわり、聴覚障害者自身がカメラの前に立ち手話を表現。歴代の担当キャスターも手話を学び毎回リポートしている。また、手話放送を持続可能なものにしようと、聴覚障害者・手話通訳者・テレビ局の3者で手話放送委員会を立ち上げ手話表現の検討を行っているのも特徴で、手話放送普及のモデルケースとしても期待されている。放送エリアを越え手話放送を届けられたらとインターネットのニュースサイトでの配信に乗り出したほか、手話講座の実施、手話を使った歌の制作にも挑戦していて、「手話は言語」であることを発信し続けている。
佐藤修氏(大阪府/全国ろうあヘルパー協議会推薦)
1970年に大阪府立堺ろう学校へ高等部教員として就任以来、聴覚障がい者、聴覚との重複障がい者、高齢聴覚障がい者が生涯を通じて安心して暮らせるための環境づくりを目標に尽力してきた。
学校卒業後の進路としての共同作業所「もず共同作業所」や通所施設、家族と離れても安心して生活できる生活施設「なかまの里」、老後の安心のための特別養護老人ホーム「あすくの里」など、その全ての施設の土地探しから、資金調達、地域住民への説明や、建設、職員確保、地域とのコミュニケーションなど全てに関わり1つ1つ歩を進めてきた。またチャリティコンサートや障がい者とのアイラブフレンズマラソン大会など、多くのイベントを企画し、企業にも働きかけて資金調達に奔走するなど、さまざまな課題の解決もしてきた。自身も手話を身につけ、ろうあ者と同じ目線で 35 年以上に亘って取り組んできた姿に、ろうあ者関係者から信頼され、様々な方面から助言を求められる存在となっている。今後も大阪 5 ブロック全てに参加通所型施設を作り、ろうの方々が、身近なコミュニティの中で集まり、一緒に生活したり仕事ができる環境づくりを目指している。
新里弁護士には、2019年6月全日本ろうあ連盟評議員会で、『仙台地裁での優生保護法に基づく不妊手術に関する国家賠償請求の判決と今後の予定について』ご講演いただきました。