日本ろう者柔道協会 設立総会及び合同強化合宿を開催しました



 2019年10月26日(土)から27日(日)に、千葉県成田市・印西市において、「日本ろう者柔道協会設立総会及び合同強化合宿」を開催しました。当日は全国各地から選手5名の参加(関係者11名)がありました。

(説明担当:全日本ろうあ連盟スポーツ委員会事務局長 倉野直紀)
 (1) 「日本ろう者柔道協会」団体概要について
 (2) 今後の活動について
 (3) 定款・各種規程・予算案の説明
 (4) 団体の会員制度、入会について
 (5) 2020年4月開催の世界ろう者柔道選手権大会(フランス)について
  ・2020年4月14日(火)~19日(日) 開催地:フランス(ベルサイユ)
   男子:60kg未満・60kg~66kg・66~73kg・73kg~81kg・81kg~90kg・90kg~100kg
      ・100kg以上
      ・団体戦(73kg未満・90kg未満・90kg以上)
   女子:48kg未満・48kg~52kg・52~57kg・57kg~63kg・63~70kg・70kg~78kg
      ・団体戦(57kg未満・70kg未満・70kg以上)
   混合:投の形(取・受)
  ※2020年2月に世界ろう者柔道選手権大会(フランス)の日本代表選考会を開催する予定
 (6) 質疑応答

【設立総会(説明会)】 10月26日(土) 14時~   成田商工会議所

総会
総会(説明会)の様子
小椋委員長
スポーツ委員会 小椋委員長の挨拶
倉野事務局長
説明担当 スポーツ委員会倉野事務局長
竹澤稔裕先生と瀬川洋先生
ご協力いただいた順天堂大学の竹澤稔裕先生(右)と
広島国際大学の瀬川洋先生(左)

【設立総会】 10月26日(土) 15時~   成田商工会議所

説明会のあとに、3名の社員で「日本ろう者柔道協会」の設立総会が行われました。同会の中で下記の議題に対して審議を行い、定款案の承認の他、「日本ろう者柔道協会」の設立が承認されました。
 (1) 団体の設立について
 (2) 役員の選任について
 (3) 定款・各種規程案について
 (4) 2019年度予算案について
 (5) 2019年度事業計画について
 (6) 本店の具体的所在場所について
また、新団体の役員体制は以下の通りとなりました。
  代表理事:小椋武夫
  常務理事:倉野直紀
  理事:小林 泉
  監事:鈴木啓示
  監事:向川純平

また、定款に定められた下記の事業を進めていくことを確認しました。
 ・ろう者の柔道競技の普及・発展・競技力の向上に関する事業
 ・ろう者柔道競技大会の開催事業
 ・ろう者の柔道に関する調査・研究事業
 ・ろう者の国際柔道競技大会への代表選手選定・派遣事業
 ・ろう者の柔道に関する広告・出版等の商品販売事業
 ・ろう者の柔道に関する手話通訳者及び情報保障者の養成事業

 新団体「日本ろう者柔道協会」について、今後は、「一般社団法人」の法人格取得に向け、登記手続き等を行います。団体概要・事業活動については、準備でき次第専用Webサイトでお知らせいたします。開設に向けて準備を進めておりますので、また後日ご案内いたします。

【合同強化合宿】 10月26日(土) 17時~18時、 27日(日) 10時~13時

 順天堂大学さくらキャンパス内の柔道場において、順天堂大学柔道部との合同強化合宿が行われました。

柔道場
キャンパス内第1体育館にある立派な柔道場です
合同練習
柔道部学生さんと合同練習
手話通訳
先生からの指導は手話通訳を介して行われました
竹澤先生
竹澤先生にも胸を貸していただきました
瀬川先生
瀬川先生による指導
全員で礼
練習の終わりは全員で礼

 順天堂大学の竹澤稔裕先生、広島国際大学の瀬川洋先生の指導のもと、順天堂大学柔道部の皆さまにご協力いただき、合同で練習を行いました。限られた時間の中で、打ち込みや乱取り、そして寝技の練習などを入念に行いました。そんな中で、自ら積極的に先生のもとに出向いて(手話通訳を通して)教えを乞うなど、日本代表を意識して練習に取り組む姿勢も見られたことは非常に頼もしい限りでした。

練習メニュー
練習メニュー。かなりハードです
瀬川先生
瀬川先生から組み方について指導
竹澤先生
練習を止めて、学生とろう選手を集めて竹澤先生から指導
選手
竹澤先生に直接教えを請う選手
寝技
寝技の練習も行いました
手話通訳
手話通訳がいると細かく指導できます
講評
練習終了後、先生からの講評
通訳を介して
ろう選手は先生の話を通訳を介して熱心に聞いていました

 短い期間でしたが、選手たちにとっては濃厚な2日間になった様子でした。
 先生からは、合宿に参加した選手達皆さんがろう者柔道を引っ張っていくという気持ちを持ってやって欲しい、引き続き練習を続ければ強くなれるので期待している、との話がありました。
 最後になりましたが、2日間ご指導いただいた竹澤先生、瀬川先生をはじめ、練習に協力していただいた順天堂大学の柔道部の皆さま、この場を借りて厚くお礼申し上げます。