第18回世界ろう者会議(パリ)が開催
世界ろう連盟(WFD)の4年ごとの世界的なイベントである、第20回WFD評議員会(2019年7月21~22日)と第18回WFD世界会議(2019年7月23日~7月27日)が、フランス・パリで開かれました。全日本ろうあ連盟からも多くの理事と関係者たちが参加し発表しました。
第20回WFD評議員会
7月20日にWFD正会員ワークショップ、7月21日から22日まで、WFD評議員会があり、全日本ろうあ連盟から、太田理事、中西理事が日本からの評議員として、また嶋本理事がWFDアジア地域事務局長として出席しました。
WFD正会員ワークショップでは、翌日から2日間行われるWFD評議員会内容の事前確認を行いました。なお、今年から電子投票で行われることになったため、投票方法の確認を行いました。
WFD評議員会では、国連では加盟が認められていないパレスチナとコソボの新規加盟が承認されました。
次に、手話マークはオーストラリアの案が採用され、4年前よりワーキンググループを設立して検討していたろう者の旗については、採用が見送られました。
またWFDの財政難により、今年度より4年間、グループ1(会費が最も高いグループ)の会費を100ユーロずつ値上げしていく案が承認されました。
次回の2023年世界ろう者会議の開催国選挙では、立候補したニュージーランド、韓国、ギリシア、ルワンダの4か国がそれぞれプレゼンを行い、韓国が勝利しました。

最初は4か国にそれぞれに票を入れて、一つの国が過半数を超えなければ、次は最下位国を外した3か国で投票を行い、それでも過半数を超えなければ、その中の最下位国を外して、最後に2か国で決選投票を行う方法でしたが、韓国が最初の投票で過半数超えで圧勝となりました。
次に理事長(定員1名:立候補者3名)、副理事長(定員1名、立候補者1名)、理事(定員9名、立候補者11名)の選挙が行われ、下記の11名が新理事に決定しました。
理事長 Mr. Joseph MURRAY(ジョセフ・マーレー)(アメリカ)
副理事長 Mr. Kasper BERGMANN(カスパー・ベルクマン)(デンマーク)
理事 Ms. Hjordis Anna HARALDSDOTTIR(アイスランド)
Mr. Florjan ROJBA(アルバニア)
Ms. Victoria MANNING(ニュージーランド)
Mr. Bruno DRUCHEN(南アフリカ)
Mr. Steffan HELBING(ドイツ)
Mr. Withayoot BUNNAG(タイ)
Mr. Juan Angel DE GOUVEIA FERNANDEZ(ベネズエラ)
Mr. Frank FOLINO(カナダ)
Mr. Stanislav IVANOV(ロシア)
アジア地域代表者会議
7月21日にパリにあるIBISホテルにて、第31回WFDアジア地域代表者会議が行われ、嶋本理事がアジア地域事務局長として、また全日本ろうあ連盟からは太田理事、中西理事が日本代表として参加しました。運営委員会の改選が行われ、嶋本理事が副事務局長に選出されました。
新役員体制
事務局長 Ms. U Ka Weng, Clarissa(マカオ)
副事務局長 Mr. Yasunori Shimamoto(日本)
委員 Mr. Au Shi Tong, Bruce(香港)
委員 Mr. Withayoot BUNNAG(タイ)
第18回WFD世界ろう者会議
7月23日から27日までWFD世界ろう者会議が開催され、全日本ろうあ連盟からは、中西理事が「旧優生保護法問題に関する取り組み」について講演を行いました。また倉野理事が「2020年のオリパラにおける情報保障」についてポスター発表を行いました。
以上