聴覚障害者の強制不妊手術、断種手術、中絶手術における実態調査について



<プレスリリース>

2018年3月23日

報道関係者各位

一般財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 石野富志三郎

聴覚障害者の強制不妊手術、断種手術、中絶手術における実態調査について

 平素より聴覚障害者福祉の向上にご理解ご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 このたび、当連盟は、旧優生保護法下において、聴覚障害者に対し強制不妊手術、断種手術、中絶手術の実態調査を行うことにいたしました。
 この問題が国会にも取り上げられたことにより、社会的な注目が寄せられています。行政による調査の取り組み例も少なからず出てきていますが、当時の手術等の実態は明らかにされず資料の保存もなされていません。加えて、聴覚障害者の場合、旧優生保護法下当時は情報保障も全くなされず被害を受けた例もあり、実態としての数字が把握できていません。また手話を第一言語とする高齢聴覚障害者の場合、筆談では意思疎通を図ることや自分の想いを伝えることが出来ず、このままでは被害が埋もれてしまう可能性が高い状況にあります。
 私たちは当事者団体として、この問題に取り組むことで、被害を受けた聴覚障害者の思いを明らかにしたいと考えてます。
 なお、調査結果の公表は2018年6月頃を予定しています。今後、調査結果を踏まえ、被害者に対する具体的な支援の仕組みを検討する等の取り組みを進めていきますので、何卒ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

●調査実施団体
 ① 連盟に加盟する団体(以下「加盟団体」という)
 ② 聴覚障害者情報提供施設
 ③ その他加盟団体が必要と認めた団体や事業所(重複聴覚障害者や高齢聴覚障害者関係施設等)
●調査時期
 2018年3月26日(月)~5月25日(金)(2ヶ月間)
●調査対象
 聴覚障害者、本人の家族、親族等
●実態調査の形式
 聞き取り調査(個人面談形式とする)
●調査結果の公表
 2018年6月頃

【問い合わせ先】一般財団法人全日本ろうあ連盟
福祉・労働委員会 委員長 大竹浩司
Tel 03-3268-8847
Fax 03-3267-3445
Eメール: info@jfd.or.jp
以 上

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