熊本地震:6月1~2日 石野理事長による現地視察
2016年6月1日~6月2日に、石野理事長が手話通訳の公的派遣コーディネートを担当した長崎県聴覚障害者情報センター、及び聴覚障害者災害救援九州ブロック本部、現地の熊本地震聴覚障害支援対策本部を視察しました。
2016年6月1日 13:00~15:00
場所:長崎県聴覚障害者情報センター
手話通訳の公的派遣コーディネートを担当した部署です。
派遣された通訳者の活動範囲の制約や、通訳者のサポートの難しさなどの説明を聞きました。また、支援の谷間があるとの通訳者からの報告を受け、支援するなかで感じた事、見えてきたことなど、支援する側からの情報共有や報告会などが必要ではないかと提案がありました。
2016年6月1日 18:00~19:30
場所:聴覚障害者災害救援九州ブロック本部
福岡県聴覚障害者センターが物資支援を、九州ろうあ者相談員協議会が相談支援を担当しています。
九州ブロック本部の支援体制、役割などの基本的な部分の説明と、物資支援活動、相談支援活動の報告を受けました。
熊本では潜在的に支援が必要なケースがあり、それが震災をきっかけにして顕在化しています。公的な相談員派遣は5/31で終了しましたが、継続支援が必要なケースがあり、今後の相談員制度の確立につなげていく必要があることを確認しました。
2016年6月2日 10:00~11:00
場所:熊本県ろう者福祉協会(熊本地震聴覚障害支援対策本部)
支援状況の説明がありました。発災後すぐに会員を中心に安否確認に回り、その後、県から1,000人以上が避難している市町村では障害者手帳4級以上の名簿を提供してもらい、安否確認をしています。熊本市の一部がまだ未確認。家屋の損壊などの被害もあります。また、倒壊を恐れて車の中で寝泊まりしている人もいます。
6月中旬から日本財団の助成を受けて、相談員が約3ヶ月間滞在し、継続的な支援を行うことについて、今後どのように進めるかの確認をしました。
今回の震災をきっかけにして手話通訳の設置や相談員制度に繋げられるように行政に働きかけを行います。
11:20~11:50
場所:熊本県聴覚障害者情報提供センター
職員から情報提供施設の説明とセンターが福祉避難所に指定されたこと等の説明を受けました。
センターに集まっている物資→
13:00~14:00
場所:被災地障害者センターくまもと
地元の身体・知的・精神の障害に関連する障害者団体やサービスを提供する社会福祉法人等の事業者など幅広く集まった熊本障害者フォーラム(KDF)をベースにして、主に在宅で福祉サービスが届いていない障害者の個別支援活動を行っています。
「差別解消法がスタートしたが、障害者への合理的配慮がなく、これまでと何ら変わっていない、今後国としても災害時の障害者支援の問題を取り上げて欲しい」と事務局長の東俊裕氏から話しがありました。
被災地視察