熊本地震:4月22日~24日現地視察速報 No.2
●聴覚障害者災害救援対策本部より、熊本県・福岡県・長崎県各地域本部に一時金10万円をお渡ししました。熊本は地域のろう者、通訳者支援のため、福岡県は九州ブロックとして物資支援、相談支援を行うため、長崎県は手話通訳派遣のコーディネートを行うためそれぞれ資金が必要とされています。支援金への協力をどうぞよろしくお願いいたします。
●熊本市の中心部にある、熊本県ろう者福祉協会事務所(熊本聴覚障害者総合福祉センター)の周りでも各所に被害が見られます。
●熊本県身体障害者福祉センターを訪れました。
身体障害者福祉センターは、聴覚障害者情報提供施設・点字図書館など、多くの施設が入っています。
一昨日(4月21日)より、センターは福祉避難所に指定されました。ろう者用・盲者用・身体障害者用の三部屋が用意されており、ろう者・難聴者・盲者・車いすの方々が避難されていました。
●熊本ろう学校を訪れました。
学校施設の外壁が剥がれていたり、ものが倒れていたり、エレベーター等にも大きなヒビが入っていました。
子供たちが寝泊りする寄宿舎も被害が出ています。
子供たちや先生たちの中には避難生活を続けている人もいます。ろう学校は5月8日まで休校です。
教頭先生から、4月14日の後片付けがやっと終わったところで、4月16日の地震が発生し、心が折れそうになった。これから子供たちの心のケアをしなければならないが、個別に会いに行ける状況にはないという話を伺いました。
●西原村のろう者がいる避難所を訪問しましたが、避難所にいなかったため、自宅を訪問したところ、会うことができました。
Aさんの家は二階建てですが、全壊してしまいました。Aさんの奥さまは、地震当日1階で寝ていたのですが、周囲のおかげで助かったとのこと。
●益城町のろう者のいる避難所も訪問しましたが、ここでも会うことができませんでした。地域の方々の話によると、昼間は自宅の片付けをし、夜寝るときに避難所に戻る人が多いのだそうです。