全日本ろうあ連盟

　国は障害者自立支援法を廃止し、新しい法律を作ると約束しました。しかし、2012 年6月27日に公布された障害者総合支援法は、障がい者制度改革推進会議や総合福祉部会がまとめた骨格提言がほとんど反映されていません。しかも障害者自立支援法違憲訴訟の原告団と国が締結した基本合意文書にも反したものになっています。
　また、高松市では市内在住の聴覚障害者が手話通訳の派遣申請をしたところ却下になる事態が起こりました。高松市に対して不服申し立てを行いましたがこれも却下されたため、高松市の手話通訳派遣の見直しを求め、裁判所に提訴しています。2011 年8月5日に公布・施行された改正障害者基本法に「手話は言語」と明記されたにも関わらず、聴覚障害者のコミュニケーション保障が果たされない事態が各地で起こっています。このように情報を得るという、人として当然の権利さえも保障されない現状があります。私たちは聴覚障害者のあらゆる生活場面での不利益や、人権侵害が無くなるよう、長年運動を続けてきました。先輩たちの並々ならぬ努力と研鑽の結果、少しずつですが成果を上げてきています。
　まだまだ課題はたくさんありますが、どこまでも諦めることなく、運動を積み重ね、広く国民に訴えていきましょう。先輩たちの努力を後につなげていくためにも、私たち一人ひとりが学習・議論を重ね、理解と支援の輪を広げていきましょう。
　そして、聞こえる人も聞こえない人も人間らしく生きるために、これからも多くの仲間との繋がりを深め、未来を拓いていきましょう！
　　　　　　日本の真ん中の愛知で！
　　　　　　　　　　全国の皆さんのご参加を心よりお待ちしております！