文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課へ「聴覚障害者のスポーツ施策への要望について」を提出



連本第110274号
2011年10月21日

文部科学大臣
  中川 正春 様

162-0801東京都新宿区山吹町130SKビル8階
 Tel03-3268-8847・Fax03-3267-3445
財団法人全日本ろうあ連盟
理事長 石野 富志三郎 

聴覚障害者のスポーツ施策への要望について

 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日頃より、私ども聴覚障害者の福祉向上にご理解ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、今年8月に障害者基本法が改正され、スポーツを含むあらゆる分野での障害者の社会参加の支援のための施策を推進することが求められました。
 また「スポーツ基本法」が50年ぶりに改正され、今後障害者スポーツの一層の発展が期待されています。
 つきましては、さらなる聴覚障害者スポーツの施策推進をお願いしたく、下記の通り要望いたしますので、その早期実現をお願い申し上げます。

①聴覚障害児のスポーツ活動を支援するため、地域一般校との交流活動を進め、障害にかかわらずスポーツを楽しむ機会の拡充を図ってください。

②小学校・中学校の教科書にオリンピック、パラリンピックとあわせ、「デフリンピック」等の障害者スポーツに触れる項目を作成し、その啓発を図ってください。

③聴覚障害児・者へのスポーツ普及振興及びレベルアップを図るため、地域でのあらゆるスポーツ活動において、積極的に障害者を受け入れる体制の整備の促進を図るとともに、スポーツ指導者への「障害理解」の啓発に力を入れてください。

④スポーツ基本計画策定の際の審議会等には聴覚障害者を含む障害者を含め、その意見を十分反映させるようにしてください。

⑤聴覚障害者アスリートやスポーツ愛好家への指導者の育成、指導法の研究の促進に関する施策の実施と拡充を行ってください。

⑥聴覚障害者のアスリートの育成及びアジア大会、デフリンピック等の国際大会への派遣のための施策の実施と拡充を行ってください。

以 上