文部科学省特別支援教育課へ「聴覚障害者の教育施策への要望について」を提出



連本第100326号
2010年10月22日

文部科学大臣
 高木 義明 様

東京都新宿区山吹町130 SKビル8F
電話 03-3268-8847・FAX 03-3267-3445
財団法人 全日本聾唖連盟
理事長 石野 富志三郎

聴覚障害者の教育施策への要望について

 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 日頃より、私ども聴覚障害者の福祉向上にご理解ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、私ども連盟は本年6月6日島根県松江市において第55回全国ろうあ者大会を開催しましたが、この大会での決議に基づき聴覚障害児・者の教育に関し下記の通り要望いたしますので、その早期実現をお願い申し上げます。

 ろう学校の名称の存続と、手話でコミュニケーションできる環境でろう児が教育を受ける権利の保障のため、下記のことについて講じて下さい。

① ろう児の集団での教育の場を確保するために、ろう学校はろう児・難聴児対象の単独障害種別の学校として存続するようにしてください。
 
② ろう学校を含むすべての学校に在籍するろう児が言語としての手話を習得し、アイデンティティを確立することができるよう、手話及びろう教育の専門性を習得した教員の養成し、配置することを講じてください。
 
③ ろう児のアイデンティティの確立に必要なロールモデルとしての役割を担うことができるろうの教員を採用を奨励してください。
 
④ 聴覚特別支援学校等の名称変更に反対し、ろう学校の名称存続と、すでに変更された学校の名称を元のろう学校に戻すことを講じてください。
 
⑤ 小学校・中学校の教科書に日常会話の手話や指文字表を掲載し、学童期からの障害理解の啓発に力を入れてください。
 

以  上