権利保障の鍵は「仲間づくり」



第10回全国職業安定所手話協力員等研修会兼ろうあ者労働問題フォーラムが1月28日から29日、障害者職業総合センター(千葉県)で開催され、全国41都道府県からろう団体役員、職業安定所手話協力員等147人が参集した。
開会式の後、松本晶行全日ろう連副理事長が「ろう者の人権・労働」と題して記念講演。自らの弁護士活動の一部を紹介し、基本的人権とは何なのかを問題提 起。権利保障の鍵は「仲間づくり」にあると主張。そして参加者たちに、「ろう者の勤労権、基本的人権を守るために頑張って欲しい」とエールを送った。
その後の分科会では、「聴覚障害者の就職問題」「聴覚障害者の職場定着指導」「手話協力員の業務のあり方」「手話協力員の資質向上」と大きな柱に合わせ て分かれたが、今回初めて職業安定所の指導官を助言者に据えた分科会もあり、参加者からは、「昨年より充実した討議ができた」と好評であった。(K)