【プレスリリース】視覚的な情報保障
デフリンピックの競技ルールはオリンピック競技にほぼ準じていますが、聞こえない選手はピストルスターターの音や審判の合図が聞こえないという、競技上、不利な状況におかれています。
デフリンピックでは、競技に必要な音声情報やコミュニケーションの全てが、視覚的な合図(フラッシュ、フラッグなど)や国際手話などにより、視覚的に保障された競技環境が構築されています。
今大会でも、視覚的な情報保障がなされている事例がいくつか見受けられました。
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①サッカー競技や水泳競技での事例
聞こえない選手たちは主審の笛が聞こえません。そのため、副審だけでなく主審も旗を持ち、シグナルを知らせます。
また、水泳ではレースのとき、最後のターンのときは、その旨を水面にしぶきを立てて知らせます。
②陸上競技や水泳競技、空手競技での事例
光でスタートや判定を知らせるために、フラッシュ機器を使っています。
【動画】空手競技のランプ
③強くなるために招聘した監督やコーチが手話ができるとは限りません。
監督やコーチと選手間の指示やコミュニケーションが円滑に行われるよう、手話通訳を配置します。
メディカルを受診する選手と、ドクターや看護士、トレーナーの間の診察やコミュニケーションも手話通訳が必要となります。