CISS e−news No.4

ジョン・M・ロベット会長からのメッセージ

 2週間のヨーロッパ歴訪から戻ってまいりました。
 2日間のコペンハーゲン滞在中にペール・クロー・ペーターセンCISS監査役とお会いした後、まず私はスンツバルを訪問しました。コペンハーゲンではCISSの新しい旗についてお話するため、ノルディックフラッグ&製旗社にも伺いました。
 スンツバルでは冬季競技技術委員セミナーに2日間合流しました。セミナーはレナート・エドワール氏とドナルダ・アモンズ氏が絶妙に協力し合って企画運営されました。冬季競技技術委員全員とCISSの新任スポーツディレクターであるコリン・マクドナルド氏が出席しております。
 セミナー報告書も別途E-ニュース内でご覧いただけます。
 このセミナーに引き続いて、2003年スンツバル大会実行委員会との会議を交えた3日間の理事会が行われました。会議の要点についてはこの記事の中でもご紹介しますが、ひとつ重要な大変重要な事項がございますので、皆さんにもご注目いただきたいと思います。
 ●CISS理事会の組織が変更され、3名(会長、事務局長、会計部長)による運営委員会を発足しました。この3名は年に1度は集まり、定期的に手紙、ファックス、E-メールによって連絡を取り合い、財政・運営の管理について話し合います。
 ●理事会が集まるのは年に1度だけとなり、CISSの方針や日程について話し合い、管理委員会から提起される重要な管理問題について批准したりすることとなります。
 スンツバルを発った後、アイスランドのレイキャビクにろう者スポーツの指導者たちを訪ね、いかにしてアイスランド会員たちの競技活動を再興させるのか話し合い、またアイスランドの将来にむけての戦略について考えました。さらに、私はアイスランドオリンピック委員会と障害者スポーツ団体の代表者の方々ともお会いしました。レイキャビク訪問は短期間でしたが、この国の力強い成長に向け、その種をまくための一助になったと感じられます。
 日程の最後にジャック・ロゲIOC会長並びにギルバート・フェリIOCスポーツディレクターにお会いしました。私は2002年3月5日(火)にも、ジョン・リー氏(イギリス手話通訳者)と共にローザンヌで、ロゲ会長とフェリ氏にお会いしております。私たちは主に次の3点について会談しました。

  1. IOCとCISSの協力関係の合意:会談後にロゲ会長は、IOCがCISSを承認し、デフリンピックを後援することを公式に書面で示すことを明らかにしました。私は我々が地域社会全体、特に各国のパラリンピック委員会やスポーツ関連省庁に対し、IOCがCISSとその加盟団体の独立自治を強く支持していることについて明確な提示を必要としていると、ロゲ会長とフェリ氏に説明いたしました。
  2. IOCからの年間財政援助:ロゲ会長は2002年のIOC及びオリンピック協同基金からの支援について、前年と同額(80,000ドル+25,000ドル)であると述べられました。IOCは現在財政支援について見直しを検討中であり、CISSへの支援は2003年から2006年まで引き続き行われますが、その額については後日明らかにされるとの事です。
    • CISSとIPCの関係について:私はCISSの多くの加盟団体が各国で、ろう者スポーツを取り込もうとしている国内のパラリンピック委員会または政府との関係について、引き続き問題を抱えていることをお話しました。ロゲ会長はご理解くださり、IOCの支持を書面で明示することで、我々がこれらの組織と協力的な関係を築こうとする努力の一助となれば幸いだ、と述べられました。また私はイギリスのフィリップ・クレーヴン新IPC会長と連絡を取っていることをお伝えしました。できれば今年中にはお目にかかりたいと思っております。
  3. ロゲ会長のスンツバル訪問:ロゲ会長は来年の第15回冬季デフリンピックの開幕に際し、スンツバルをご訪問されることを改めて明言されました。

ジョン・M・ロベット
2002年3月23日


2002年6月1日―2009年夏季デフリンピック開催地立候補締切り迫る

2009年夏季デフリンピック開催地立候補は2002年6月1日まで申請を受け付けております。スンツバルで開催される2003年CISS評議員会において、代表者たちが開催地を決定することになります。従って2002年夏中には、CISS会長または代理人が立候補都市の公式視察を行う必要があります。締切りは2002年6月1日です。