障害者の権利条約批准に寄せて



12月4日(水)13:38 に、参議院本会議において障害者権利条約の日本批准が可決・決定しました。
今後所定の手続きを経て、2014年1月以降、条約が発効することになります。

障害者の権利条約批准に寄せて

 2013年12月4日、国会において、ようやく障害者権利条約が批准されました。

 思い起こせば、2006年には、国連で障害者権利条約について大変な議論がなされ、その結果、第2条に「言語に手話を含む」という文言が入りました。この時、「手話は言語として認めない」という強い意見も出されましたが、国連での粘り強いロビー活動の結果、入れることができました。

 これまでの7年間を振り返ってみると、改正障害者基本法の中に、「手話を言語に含む」と明記され、その後手話言語条例がじわじわと広まり、各地で様々な動きが出てきている中で、障害者権利条約が批准されました。私たちにとって、大変喜ばしい日になったと思っております。

 先ほど聞いたことですが、昨日(12/4)のJDFフォーラムで「12月4日は権利条約生誕の日」と、なるほどと思いました。今後、この権利条約を日本の中でどのように成長させていくのか、私たちはただ見守るのではなく、皆様と共々に権利条約の条項を一つ一つ、すべて実現できるようにしていかなければならないと考えておりますので、ぜひご協力をお願い致します。

一般財団法人 全日本ろうあ連盟
理事長 石野富志三郎