世界ろう連盟(以下、WFDとする)の理事会では、2026年の「国際ろう者週間(IWDP)」のテーマを決定する際に、いつもとは異なる、活気あふれる方法で議論をしました。理事たちは、会議室で座ったまま議論するのではなく、立ち上がり、動きながら、小さなグループごとに意見を交わしました。
各グループは、WFD理事長と事務局がまとめたテーマ案を検討し、練り直したアイデアを、他のグループの理事たちに対して説明しました。活発かつ参加型の方法で議論したことにより、理事たちはすぐに共通のビジョンを見出し、最終的に、全会一致でテーマが決定しました。
その後、理事会は、テーマをどのように国際手話で表現するかについて議論しました。テーマに込められた意味や思いにふさわしく、視覚的・言語的にも力強く伝わる表現を決定しました。
机から離れることで大きなアイデアが生まれることがあります。理事会をもっと活発にするためのヒントをご紹介しました!

2025年の「国際ろう者週間」が成功を収めたこと、このたび、2026年のテーマを発表できることを嬉しく思います。
2026年9月21日(月)から27日(日)に開催される「国際ろう者週間」と、9月23日(水)の「手話言語の国際デー」のテーマは、「ろう者人権宣言(Declaring Deaf People's Human Rights)」です。
このテーマは、「世界人権宣言」に立ち返り、また、2026年が WFD設立75周年、そして 「障害者権利条約(CRPD)」の発効20周年にあたることを記念しています。また、生活のあらゆる側面においてろう者の人権を推進し、保護するために、世界中のろうコミュニティがこれまで果たしてきた歴史的な役割、そして今後も継続していく取り組みへの決意を改めて表明するものです。
2026年の記念行事に向けた詳細資は、近日中に会員団体の皆様に共有いたします。



WFDは、グアテマラで、「第139回理事会」を開催しました。理事会は3日間にわたって開催され、2026年の行動計画と予算案について議論しました。
また、WFDが2026年に創立75周年を迎えるにあたって行う特別イベントの企画についても、詳細な検討をしました。
ろう者のリーダーシップに関するセミナー
グアテマラ滞在中、WFD理事会はグアテマラろう協会(ASORGUA)が1日かけて主催したセミナーで、「ろう者のリーダーシップ」についての知識と経験を共有しました。
約40名の参加者が集まり、ろうコミュニティにおけるリーダーシップの強化について活発な議論が行われました。


インクルーシブ教育に関する発表
同日、WFD理事会は教育分野の関係者に向けて、インクルーシブ教育に関する講演を行いました。このセッションでは、全てのろうの学習者に平等な教育機会を保障するために、アクセシブルな学習環境の促進、効果的な実践例の共有、そして自国の手話言語が堪能な資格を持った教師の育成が重要であることについて重点的に議論されました。
事務局長の退任
約4年間にわたりWFDの事務局長を務めたパメラ・モリーナ(Pamela Molina)が、退任することになりました。
WFDは、世界のろう者の権利向上に大きく貢献したモリーナに深く感謝するとともに、今後の活躍を心よりお祈りしています。
新しい事務局長の採用手続きはすでに始まっており、しかるべき時期に発表する予定です。


WFDは、セレナ・コラッツァ氏(Ms Serena Corazza)の訃報に接し、深く哀悼の意を表します。コラッツァ氏は、イタリアのご出身であり、1999〜2003年にWFD理事を務められました。
国内・地域・国際レベルでろう者の権利を熱心に擁護してこられました。イタリアで初のろうの言語学者のひとりとして、先駆的な研究を行い、全力で力を注がれ、イタリア手話言語の認知と発展に、多大な貢献をされました。コラッツァ氏のご貢献は、今もイタリアのろうコミュニティに受け継がれています。
深い悲しみの中におられる、ご家族、ご友人、関係者の皆さまに心からお悔やみ申し上げます。

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