※WFD(世界ろう連盟)2024年の締めくくり挨拶(全日本ろうあ連盟仮訳)
World Federation of the Deaf - Building a World Where Deaf People Everywhere Can Sign Anywhere!
- provisional translation by the Japanese Federation of the Deaf
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世界中のろう者が、どこでも手話言語で
コミュニケーションできる社会を築きましょう!

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WFDの友人の皆さんへ

2024年を締めくくるにあたって、世界ろう連盟(WFD)は困難や成功など様々な出来事があった今年の1年間を振り返りたいと思います。色々な困難があったにもかかわらず、WFDは、世界中のろう者とろうコミュニティに力を与えるという使命を持って活動し続けました。

寄付者の皆様の思いやりあるご支援のおかげで、今年、WFDは目覚ましい成果を達成することができました。以下にWFDの成果をご紹介します。

  • 世界各地での能力開発:WFDは、人権、手話言語の法的認知、ろうの女性を対象とした経済的・社会的・文化的権利や性と生殖に関する権利へのアクセス等に関する研修を通じて、世界25カ国のろう者を支援しました。
  • ろう者を議題に取り上げよう!:6月の「国連締約国会議」、9月の「未来サミット」、10月の「世界データフォーラム」において、WFDは、政府代表や大使と会議を行い、手話言語の法的認知、人道的紛争や自然災害時のろうコミュニティに対する支援などの権利擁護活動を行いました。10月には、「G7包摂と障害に関する担当大臣会合」にも参加し、政府閣僚と会談し、ろうコミュニティにとって主要な権利擁護の目標を進めました。
  • 「私たち抜きで決めないで!」を実現する:数ヶ月にわたって献身的な支援を行った結果、6月に日本のろう者である田門浩氏がCRPD委員会の委員に選出されました。このことをWFDは誇りに思っています。
  • 全ての人に手話言語権を:WFDの権利擁護活動により、ユネスコは、1880年の「ミラノ会議」における歴史的文書を「世界の記憶」プログラムに認定しました。これは、手話言語を尊重し、インクルーシブ教育を推進し、口話主義やろう児に対する言語剥奪に対抗する上で不可欠な一歩です。

活動の写真

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ご紹介したような成果があったとはいえ、WFDの目標を達成するには程遠く、WFDはこれからも活動を続ける必要があります。そして、目標を達成するためには皆様のご支援が必要です。以下は、WFDが目指す来年の目標です:

  • WFDはこれまでと同様に、災害や紛争の影響を受けているろうコミュニティを支援します。
  • WFDは、各国会員とともに、各国の手話言語の法的認知や、世界中のろう児が自国の手話言語を早期に獲得できるような環境作りを推進していきます。
  • アフリカのケニアで「第5回WFD国際研究大会」を開催します。「手話言語権を推進する」というテーマのもと、世界中のろう協会のリーダーやろうの女性がこのイベントに参加し、WFDが継続して掲げている世界共通のビジョンを目指してお互いを強化します。
  • ろうコミュニティや手話言語についての優先事項やニーズに関する最新データを収集するため、包括的な調査を行います。最終的には、現在WFDに所属している137の各国ろう協会(それぞれの協会が、地方、農村、周縁化されたろうコミュニティを代表しています)に、自身の国や地域でこのアンケートを配布し、回答を集めてもらう予定です。現在、手話言語を使うろう者に関するデータは非常に少ない状況です。そのため、WFDは、手話言語を使うろう者のニーズについて市民データを収集しています。そして、2025年の政府や意思決定者との話し合いに向けて権利擁護戦略を改善・強化するために、このデータを使用したいと考えています。

皆様からたいただく寄付は、その額にかかわらず、ろう者の生活に大きな影響を与えることができます。ぜひ寄付をご検討ください。また、遺産の寄付も、ぜひご検討ください。

私たちは共に、「世界中のろう者が、どこでも手話言語でコミュニケ-ションできる社会」を作りだすことができます!

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WFD理事長


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