世界ろう連盟(WFD)は、知的障害があるろう者に関する新しい方針説明書を発表できることを嬉しく思います。この方針説明書は、WFDのパートナーである国際的組織「国際ダウン症連合」と「国際育成会連盟」との緊密な協力のもとに作成され、両団体もこの方針説明書に署名をしました。知的障害があるろう者は、私達ろうコミュニティの一員であり、ろうコミュニティや自分の国の手話言語に完全にアクセスする権利があります。
WFDは、「2019-2023年WFD報告書」を発表できることを嬉しく思います。この報告書では、WFDが、ろう者のための世界的な人権団体としての使命を果たすために行った、過去4年間の多くの成果を紹介しています。とりわけ、WFDの加盟国は135カ国に増加し、90カ国以上で人権活動を展開しています。
報告書は、国際手話版と書記英語版があります。ぜひご覧ください。
「手話言語権を実現するためのガイドライン」の撮影
2023年7月に、WFD会員に、「手話言語権を実現するためのガイドライン」を発表するため、WFDは国際手話による解説ビデオを準備しています。
ラオスにおける手話言語権に関する研修
日本財団が支援する「手話言語権プロジェクト」の一環として、2023年度の第2回目の研修を実施しました。8日間にわたり、ラオスにおける手話言語の法的認知の重要性や人権に関する研修を行いました。
韓国・済州島への訪問
カスパー・バーグマン(Kasper Bergmann)副理事長とオードリー・サングラ(Audrey Sangla)会議渉外係は、韓国の済州島を訪問しました。この訪問は、「第19回世界ろう者会議」の運営について検討する機会となりました。
フィンランド外務省との会合
WFD事務局はフィンランド外務省と会合を行いました。この会合は、同省が、過去数年にわたりWFDの活動に対して行ってきた支援について考える機会となりました。また、今後の新たな協力についても話し合いました。
WFDは、過去の寄付により、「リイサ・カウピネン(Liisa Kauppinen)基金」を通じて、2人ろうの女性リーダーが、韓国の済州島で開催される「世界ろう者会議」に参加できることを発表します。
この基金は、女性として初めてWFD理事長に選出され、1995年から2003年まで理事長を務めたカウピネン(Kauppinen)博士に敬意を表しています。博士は、理事長の務めを終えた際、WFDが世界中のろうの女性を支援する方法を模索し続けることを望んでいました。
ぜひ、ご寄付をお願いします。本基金へのご寄付は、WFDの活動範囲を広げ、世界中のろうの女性を支援することにつながります。
ろうコミュニティと通訳者の最適な連携に関する地域研修
WFDとWASLIは、アラブ地域において、ろうコミュニティと手話言語通訳者の連携における最良の方法(ベストプラクティス)に関する地域研修(ウェビナー)を継続して開催しています。
今回は、3回目の地域研修であり、今後も研修を続ける予定です。
第5回障害のある人の欧州議会
WFDチームは「第5回障害のある人の欧州議会(European Parliament of Persons with Disabilities)」に出席し、生活の全ての分野において自国の手話言語を使用する権利などを含め、欧州全域のろう者の権利を支援しました。
WFD理事長は、国際障害同盟(IDA)の事務局長も務めており、セルビアのベオグラードで開催されたIDAの理事会に出席しました。
「第19回世界ろう者会議」は2023年7月11日から15日まで、韓国の済州で開催されます。通常料金は2023年5月31日まで有効です。登録すれば、100以上の発表に参加したり、世界各国からの参加者と知り合ったりできます。
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