世界ろう連盟(WFD)は、きこえる人がろう者に代わって、手話言語を教えたり、各国の手話言語に関する研究をしたりしている問題について、正会員から問い合わせを受けています。ろう者は、自分たちの言語に関連する活動(手話言語の研究・教育など)から、排除されています。これは受け入れがたいことであり、最良の方法(ベストプラクティス)である「少数言語コミュニティと協働する」に反するものです。
このたびWFDは、手話言語教育・研究活動が、ろう者主導で行われることの重要性を理解する指針として、「各国手話言語の研究・教育に関する方針説明書」を発行しました。英語版と国際手話版があり、WFDウェブページから閲覧可能です。
WFDは、国家的な人道危機や自然災害時におけるろう者との協働に関する方針を策定しました。
第1段階として、WFDは正会員(当該国の代表的なろう協会)に連絡を取ります。そして、当該国のろう者に対する支援するために、国際ネットワークを駆使して、国内・国際的な権利擁護活動を行います。サービスへのアクセス、安全、平等、また、危機的状況時、戦争時、その他の潜在的な苦難時における支援など、当該国ろう協会の要請があれば、WFDは支援を提供します。
WFD理事会とWFDYS理事会は、コロンビアのボゴタに滞在し、いくつかの会議を行っています。コロンビアのろうコミュニティやコロンビア政府の代表者と会う絶好の機会にもなりました。会議を主催したコロンビアろう連盟(FENASCOL)(WFD会員)に感謝します。
次回のWFD理事会は、韓国・済州で開催され、「WFD世界会議」の前に予定されています。WFD理事会は、韓国・済州で開催される「WFD世界会議」への参加を推奨しています。
WFDと「CBM世界障害インクルージョン(CBM Global Disability Inclusion)」は、両組織の協力関係を強化し、CBMからWFDへ10万ドルの助成金を提供しました。この助成金は、WFDが、その中核的な使命である「各国手話言語による人権の推進」を実施する能力を強化するため、特定の共同プロジェクトに使用されます。
WFDキャンパスの授業の撮影
日本財団が支援する「手話言語権プロジェクト」の一環として、WFD会員向け研修プラットフォームに載せる新しい授業を作成しました。この授業は、各国手話言語の法的認知を目的とした、手話言語権・権利擁護に焦点を当てています。
新しい授業の公開ついては、近日中にお知らせします。
お知らせ(リマインド):韓国・済州で開催される「WFD世界会議」の早期割引は2023年3月31日までです。
宿泊施設に関する詳細情報こちら:https://lnkd.in/eq9Dtf53
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